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「憂鬱なハスビーン」 朝比奈あすか
2007-08-27-Mon
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あなたは誰かに期待されていますか? まだ自分に期待していますか?
東大卒、一流企業でスピード出世、弁護士の夫と結婚。
だが、今の私は満ち足りていない。
そんな29歳の凛子はある日、かつての神童・熊沢くんと出会い…。
〜amazonより〜
東大を出て、外資系の一流企業でスピード出世した主人公・凛子でしたが、
そのプライドの高さが彼女を動けなくしてしまい、いつのまにかエリートコースから
外されていました。
挫折を味わい会社を退職した凛子は、弁護士の夫と高級マンションに住みながら
職安に通いますが、ご近所や姑とも上手くつきあえません。
ある日、就職セミナーで偶然小学校時代の塾でトップだった熊沢くんに再会した
凛子は「ハスビーン」という言葉を聞かされ、自分のルーツについて考えます。
タイトルにもある「ハスビーン」とは英語の「Has been」のことで、
かつては何者かであった、そしてもう終わってしまった、つまり一発屋のこと。
凛子がいつもイライラしていて、周囲に対する態度もやけにとげとげしいところが
あまり好きになれず、暗い気持ちで読み進めました。
でも、この気持ちわかるかも・・・という部分が見えてくると、徐々に凛子の苦しみが
伝わってきます。自分で気がつくならいいことを他人に指摘されるとかちんと
きたりする、誰にでもあるマイナスな気持ちと向き合った作品です。
自分で自分に期待してしまうことはプラスにもマイナスにもはたらくんですね。



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