読書日和

読んだ本のこと。ときどき、邦画の感想とブログライターの記事も。



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「ぼくは勉強ができない」 山田詠美

2007-08-25-Sat
この本にはある思い出があります。
大学入試のセンター試験を受けたときに、現代国語の問題に使われたんです。
高校生くらいから読書好きでこの本はすでに読んでいたので、
問題を読む時間が省けたのです
なんというか、本を読んでいることが「役に立った!」と妙に実感した体験でした。

ぼくは勉強ができない (新潮文庫) ぼくは勉強ができない (新潮文庫)
山田 詠美 (1996/02)
新潮社

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ぼくは確かに成績が悪いよ。
でも、勉強よりも素敵で大切なことがいっぱいあると思うんだ―。
17歳の時田秀美は、サッカー好きの高校生。勉強はできないが女性にはもてる。
ショット・バーで働く年上の桃子さんと熱愛中だ。
母親と祖父は秀美に理解があるけれど、学校はどこか居心地が悪いのだ。
この窮屈さはいったい何なんだ。凛々しい秀美が活躍する高校生小説。
〜amazonより〜

主人公は高校2年生の時田秀美。
「ぼくは勉強ができない」と自分で言えてしまう男の子。このことは秀美の性格を
よく表していると思います。父親がいなくて母親も祖父も恋をすることに忙しい、
そういう家庭環境が秀美に、自分らしくあることの大切さや世間一般の考え方が
いつも正しいとは限らないことを早いうちに気づかせたのだと思います。

秀美は自分の置かれた環境や考え方が世間一般のものとは違うことをちゃんと
知りつつ、それでもあくまで自分が正しいと信じることに忠実に生きていこうとする
ところが時に子どもっぽく、時に格好良く見えました。

秀美はよく周囲の人と衝突します。学年でトップクラスの成績に誇りを持っている
脇山、自分が可愛いことを知っていて無垢な乙女を演じようとする山野、
そして教育熱心な学年主任。秀美は別にそうした人間と対立したいわけではなく、
ただ彼らがあまりにも安易な価値観を信じ込んでいてそれが正しいのかを
知ろうともしないところに苛立ってしまうのです。
家庭と学校で様々な出来事を経験した秀美が「勉強ができるようになりたい」と
思うラストが良かったです。

COMMENT



2007-08-26-Sun-22:12
琉歌さん、こんばんは☆
本当ですね。
私はいまだに周りに流されっぱなしなので、
秀美はかなりかっこよく見れました。

2007-08-26-Sun-17:28
この年で周りに惑わされることなく、自分をしっかり持っているのは私もかっこいいなーと思いました。
勉強ができなくても何も問題ないと思っていた秀美が、勉強ができるようになりたいと思うようになるまでの心の変化が印象的です。

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