読書日和

読んだ本のこと。ときどき、邦画の感想とブログライターの記事も。



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「白い犬とワルツを」 テリー・ケイ

2007-08-14-Tue
白い犬とワルツを (新潮文庫)白い犬とワルツを (新潮文庫)
(1998/02)
テリー ケイ

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長年連れ添った妻に先立たれ、自らも病に侵された老人サムは、
暖かい子供たちの思いやりに感謝しながらも一人で余生を生き抜こうとする。
妻の死後、どこからともなく現れた白い犬と寄り添うようにして。
犬は、サム以外の人間の前にはなかなか姿を見せず、声も立てない―
真実の愛の姿を美しく爽やかに描いて、痛いほどの感動を与える大人の童話。
〜amazonより〜

ひとり残された父親の老いを過剰に心配しやきもきする子どもたちと、
ひとりで静かに余生を過ごそうとするサムとの間にある"ずれ"が
面白くもあり切なくもあります。

子ども達の愛情に感謝しながらも自由に行動するサムの態度は、自信に溢れて
いるのに穏やかで、それは古きよきアメリカの父親像なんだと思います。
そういうサムの生き方から、老いることについて、そして家族の絆について
考えさせられます。また、 サムの妻に対する深い愛情も素晴らしいもので、
白い犬とのふれあいを通して時折でてくる妻との思い出がとても美しく、
夫婦愛についても考えさせられます。

物語が後半に進むと、サムにしか見えなかった白い犬が、次第にまわりの
人々に姿を現すようになります。このあたりから、白い犬の正体が現実なのか
幻想なのかよりも、「あなたにはこの白い犬が見えますか。見えるような生涯を
送ってきましたか」という問いかけを感じます。自分には白い犬は見えるの
だろうか・・・?と、深く考えてしまいました。

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