読書日和

読んだ本のこと。ときどき、邦画の感想とブログライターの記事も。



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「ぼくは悪党になりたい」 笹生陽子

2007-05-18-Fri
ぼくは悪党になりたいぼくは悪党になりたい
(2004/07)
笹生 陽子

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どんな曲か知らないのにジャケットを気に入ってCDを買うことをジャケ買いというなら、
この本は"カバー買い"でした♪
黄色い表紙にインパクトのあるタイトル、帯には「今年度No.1青春小説!」。
思わず買ってしまったのを憶えています。

僕の名前は兎丸エイジ。父親は不在、奔放な母親と腕白な異父弟・ヒロトとの
3人で平凡な生活を送ってる。毎日炊事、洗濯、ゴミ捨てと家事全般をこなす
高校生が「平凡」かどうかは我ながら疑問なんだけど。
ある日弟のヒロトが病気で倒れたのをきっかけに、
僕の「平凡」な日常は少しずつ崩れてきて…。 〜amazonより〜

母親は長期出張中、自分は明日から修学旅行という時に弟が水疱瘡にかかる、
というエイジのピンチから物語は始まります。そしてエイジは、
留守中の世話を頼む相手を、母親の携帯電話のメモリーから選ぶのですが・・・。

ストーリーの展開が読めなかったり、青春の美しい部分だけでなく、
うまくいかないことの方が多い現実をきちんと描いている点で、
新しい青春小説だなぁと思いました。

周りの人が個性派だらけなだけに、エイジの平凡さ・お人よしさが際立ちます。
そんなエイジを誰もが応援したくなるのが、この小説の魅力です。

そもそも悪党はなりたいと思ってなれるものではないし、小心者のエイジが
なろうとするのがムリな話で、だからこそこのタイトルがエイジの不器用なところを
言い当てているようでなるほどと思いました。

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