読書日和

読んだ本のこと。ときどき、邦画の感想とブログライターの記事も。



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「MISSING」 本多孝好

2007-07-25-Wed
MISSING (双葉文庫)MISSING (双葉文庫)
(2001/11)
本多 孝好

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繊細な視線で描かれた物語が、心の奥底に潜むミステリアスな風景を
呼び覚ます。小説推理新人賞受賞作「眠りの海」ほか、4作品を収録した
処女短編集。〜amazonより〜

「眠りの海」
自殺の名所と呼ばれる断崖で飛び込み自殺を図った私は、
見知らぬ少年に助けられ、自殺に至った自分の人生を語り始める。

「祈灯」
妹の友達で「幽霊ちゃん」と呼ばれる彼女は、自分の事を幼い頃に亡くした妹
だと思い込んでいるという。

「蝉の証」
祖母が暮らす老人ホームを訪ねた僕は、祖母から頼まれ、同じホームで暮らす
相川さんのところにやってきた若い男について調べ始める。

「瑠璃」
ルコ、という名を持つ僕のいとこ。その目は深い海のような紺色をしていた。
今でも僕はふとした瞬間に彼女のことを思い出し、悼む。

「彼の棲む場所」
僕は18年ぶりに彼に会った。私立大学の教授を勤め、メディアに欠かせない
存在となっている彼が語り始めたのは、高校時代に起きた事件だった。

『MISSING』というタイトル通り、大切な人を亡くした喪失感を描いた作品。
ミステリーの謎解きもありつつ、読み終わった後色々と考えさせられるんです。
繊細で透明感のある文章が印象的でした。
私が好きなのは「眠りの海」と「瑠璃」で、特に「瑠璃」は、僕とルコの会話が
とても心に沁みて切なかったです。どの話も、みんな傷つきながら(傷ついた人と
関わりながら)、それによって何かを感じ取って生きていく姿が描かれていました。

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