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「きみのためにできること」 村山由佳
2007-07-10-Tue
![]() | きみのためにできること (1996/11/26) 村山 由佳 商品詳細を見る ![]() |
新米の音声技師、高瀬俊太郎には、夢がある。
憧れの人、木島隆文の音を越える凄い音を創りたいという強い思いだ。
そんな彼を支えてくれるのは幼なじみのピノコ。
仕事が忙しく逢瀬はままならないが、メールがふたりを結んでいる。
そんな折、テレビの仕事で遭遇した女優・鏡耀子の妖しい輝きに
俊太郎は引かれていく…。〜amazonより〜
小説を読むときにはどうしても自分の立場と近い人に感情移入してしまうので、
私としてはピノコと俊太郎にうまくいってほしいと思いながら読みました。
タイトルの"きみ"は、ピノコなのか鏡耀子なのか

俊太郎とピノコを結んでいるメール。10年以上前の作品なので、今とはメールの
出し方などが違い、ケータイでいつでもどこでもメールが打てるというわけでは
ないので、それがさらにふたりの関係をややこしくしてしまいます。
ピノコは最後までほとんどメールでしか登場しないのですが、それでもメールから
どんな女の子なのかが良くわかるあたりが、上手いなぁと思いました。
村山さんの作品は、よくある設定や展開が多いです。
この作品も、長年付き合っている彼女とのホッとする恋と、年上の女性との
ドキドキする恋の間で心が揺れ動く・・・というよくある話。
でもそのことがかえって、村山さんの小説の魅力は、設定には頼らない丁寧に
書かれた登場人物の"気持ち"だといういうことを伝えてくれます。



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