読書日和読んだ本のこと。ときどき、邦画の感想とブログライターの記事も。 |
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「薄闇シルエット」 角田光代
2008-06-01-Sun
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人生の勝ち負けの定義など、誰が分かるというのだろうか。
ハナは下北沢で古着屋を経営している37歳。仕事は順調、というかむしろ
勝ち組。ある日、恋人から結婚を迫られたことを契機に、恋愛と仕事に
ついて模索していくことになり…。生き惑う女性の心情を描く極上長編小説。
〜amazonより〜
ある日、恋人のタケダ君から「結婚してやる」と言われ、小さな違和感を
感じるハナ。「どうして、この人は『私が結婚を喜んでいる』と思って
疑わないんだろう・・・」と。。
このハナの気持ち。すごくわかります。
「〜してやる」とか「〜だったんだろ」とか、相手に自分のことを決めつけ
られてしまったときの、あの「?!」という気持ち。でも、だからといって
自分がどうしたいのかがはっきりとわかっているわけでもなくて・・・。
それ以来、ハナの周りが少しずつ変わり始めます。
チサトが当初嫌がっていたブランド品を扱う店を出すことになり、タケダ君は
他の女の子と結婚することになります。一人置いてけぼりをくらってしまった
ハナは、自分が何も持っていないことに気がつきます。
"幸せ"は決して仕事での成功と温かな家庭だけで決まるものではありません。
頭ではわかっているのに、どうしても他人と比べて優劣をつけたり嫉妬したり
してしまう、そんなハナの気持ちは痛いほどわかりました。
何かを持っていても、何も持っていなくても、そんな自分を好きになりたいと
思わせてくれた本でした。



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