読書日和

読んだ本のこと。ときどき、邦画の感想とブログライターの記事も。



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「イナカノコ」 おおたうに

2008-03-18-Tue
イナカノコイナカノコ
(2007/02)
おおた うに

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短大生・佐和の住む田舎町に、いとこの海里が帰ってきた。美しくも獰猛な
性格の彼女の帰郷に胸をざわめかせるのは、佐和だけではなかった。
母や兄、そして佐和の彼氏・草。人々の気持ちがすれ違うほど、
想いは切なく募り…。 〜amazonより〜

うにっきシリーズで知られるイラストレーター・おおたうにさんの初めての小説。
おおたうにさんの可愛らしいイラストは知っていたので、小説もオシャレで
乙女チックな感じなのかなぁと思っていたら、舞台はイナカで、
内容もなかなかどっしりとしたものでした。

海と山に近い田舎町に住む短大生・佐和。イナカで過ごすぬるい日常。
それを突き破るように、従姉の海里が休暇で帰ってくる知らせが入ります。
彼女は、美しい面立ちと獰猛な性格を持つ問題児。
相変わらず美しく、鋭い言葉を放つ彼女に、イナカの人々は様々な反応。
そして海里が東京に帰った後、佐和の恋人・草に変化が・・・。

詩のような手紙のような始まりで初めは読みづらいかもと思いましたが、
短めの文章と、繊細で切ない心理描写がいつのまにか心地良く
なっていきました。

イナカならではのしがらみや孤独。イナカを選ぶこと。イナカを出て行くこと。
そういうさまざまな想いや選択が響き合って物語は進んでいきます。
特に、イナカで穏やかだけど自己主張のない生き方をする佐和には共感
する部分が多かったですし、どんな生き方であっても喜び・哀しみ・孤独
というのはついてくるのだろうなと思いました。

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