読書日和

読んだ本のこと。ときどき、邦画の感想とブログライターの記事も。



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「落下する夕方」 江國香織

2007-12-20-Thu
落下する夕方 (角川文庫)落下する夕方 (角川文庫)
(1999/06)
江國 香織

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愛しきれない、憎みきれない。
押しかけてきたおかしな女の魅力にとりつかれ始める、亡霊のような私―。
死、癒し、永遠の日常を清新なまなざしで追う、恋愛小説。〜amazonより〜


梨果はある日突然、4年間一緒に暮らした恋人・健吾に別れを告げられます。
華子という女に一目惚れしたという健吾が引っ越して行った後に、
なぜかその華子が押しかけてきて3人の微妙な生活が始まります。

長く付き合った恋人から別れを告げられたとき、泣いたり喚いたりすることだって
できるのに、梨果は”健吾の苦しそうな顔を見たくない”という理由でそれを
受け入れます。勿論すぐに受け入れたわけではありませんが、それまで通りの
生活を続けたり、たまに健吾にイジワルな言葉をぶつけてみたりする
あたりがとても人間らしくて、梨果というキャラクターが私はとても好きでした。

その反面、華子はとらえどころのない女性です。
何事にも執着せず、生活の匂いすら感じられません。自由気ままに生きていて、
健吾のほかにも男性の影がちらつく華子。なのに全然幸せそうに見えない華子。
梨果が華子のそんな不思議な魅力にとりつかれていく様子がとても丁寧に
描かれていました。

この作品は映画化されていて、そのキャスティングが原作のイメージにぴったり
なんです☆(リカ:原田知世さん 華子:菅野美穂さん 健吾:渡部篤郎さん)

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