読書日和

読んだ本のこと。ときどき、邦画の感想とブログライターの記事も。



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「このベッドのうえ」 野中柊

2007-11-30-Fri
このベッドのうえこのベッドのうえ
(2007/02)
野中 柊

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甘くて苦く、晴れやかでいて後ろめたい、嬉しいようで怖くもある。
恋がもたらすあらゆる感情をつぶさに描く8つの物語。〜amazonより〜

野中さんの本は装丁がとにかく私好みなので、新刊が出るのを楽しみにしている
作家さんのひとりです。今回の装丁は赤と青がにじんだような色使いが綺麗で、
タイトルにとても合っていました。

内容はタイトルから想像するほど甘いものではなく、恋をしているときの穏やかな
ようでいて、妙に不確かな気持ちを描いています。
全体的にふんわりとした文章で、眠る前に一編ずつ読むのがとても
心地よかったです。私は「真夜中にそっと」と「なんでもない感情」が好きでした。

「真夜中にそっと」
眠る前にふと外を見てみると雪が降っていた。だから恋人に電話をしてみた。
話したいときに話せる相手がいること、"雪が降った"のような季節の移り変わりに
敏感になること。これって恋人がいるときの特権なのかもと思いました。

「なんでもない感情」
初めてのバレンタインデー。あの人は何が欲しいんだろう?と、好きな人のために
プレゼントを選ぶ一日。相手のことを想いながらプレゼントは選んでいるときって
1番楽しいような気がします。そんな時間が丁寧に描かれていました。
なのに、「この幸せがいつまで続くかわからないけど」なんていう文章もあって、
野中さんらしいと思いました。

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