読書日和

読んだ本のこと。ときどき、邦画の感想とブログライターの記事も。




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「陽の子雨の子」 豊島ミホ

2008-05-14-Wed
陽の子雨の子陽の子雨の子
(2006/03/28)
豊島 ミホ

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私立の男子中学に通う夕陽、24にしては幼く見える雪枝、15で雪枝に
拾われて4年になる聡。
初めて夕陽が雪枝の家を訪ねる日、押入れの中には、後ろ手に縛られた
聡がいた……。不安と希望の間で揺れる、青春の物語。〜amazonより〜

中学2年生の夕陽。
担任の先生の同級生だという雪枝と知り合い、メールを交わすようになります。
その雪枝の家には、15で家出をして雪枝に拾われた聡がいました。

夕陽が年上の女性・雪枝に憧れのような恋心を抱く話なのかな〜なんて
読み始めたら・・・初めて夕陽が雪枝の家を訪れたとき、なんと、
後ろ手を縛られた聡が押入れの中にいたのです。

初めはなにがなんだかわからなくなってしまい、読み続けられるか不安にさえ
なってしまったのですが、雪枝の心に潜むものが見えてくるとどんどん
物語にひきこまれていました。

自分の限界は見えてしまった。でも、トクベツになりたい。そんな雪枝の気持ち
をまだ知りたくないとでもいうように、雪枝たちとは一定の距離を置く夕陽の
健やかさが、この物語の"陽"だったように思います。
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