読書日和読んだ本のこと。ときどき、邦画の感想とブログライターの記事も。 |
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「人生ベストテン」 角田光代
2008-04-18-Fri
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13歳のあの夏から、私に会いにきたひとは―?
どこにでもいる男たちと女たちの“出会い”が生みだす、ちいさなドラマ。
おかしくいとしい6つの短篇。 〜amazonより〜
床下の日常/観光旅行/飛行機と水族館/テラスでお茶を/人生ベストテン/
貸し出しデート/
の6編が収められていました。
世の中にはいろんな人がいていろんな日常があるんだ、、というのが1番の
感想。それにしても「床下の日常」なんて、水漏れ工事に向かったマンション
で、陰気な人妻から食卓に誘われた主人公の話で、これまたすごい日常を
切り取ったなーと、角田さんのユーモアセンスに感心してしまいました。
「人生ベストテン」は、40歳の誕生日を目前に、同窓会で初恋の人(いまだに
人生のイベントベスト1にいる人)に会おうとする主人公のお話。
人生のベストテン(普通はベストスリーくらい?)て、誰でも1度は考えたことが
あるんじゃないかと思いますが、この主人公は、それを考えるのが趣味の
ようになっていて、そのキャラクターがおもしろかったです。
ほんの少しだけいつもと違った出会いがあったときに、急に何かが変わるわけ
ではないけれど、その中で自分で何か考えて、前に進むきっかけにできたり
する・・・そんな、背中をぽんと押してくれるような1冊でした

「プリズム」 野中柊
2008-04-18-Fri
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大切なものほど、こわれやすいのだろうか。たとえば、優しい夫のいる
温かい家庭。でも、私の心はもうそこにはない。
始まりは理由もなく、きっかけがあっただけ。私は通う。あの人の部屋へ。
恋しい人は夫の親友だった…。〜amazonより〜
主人公は33歳の波子。夫の幸正は病院勤務の外科医で、波子自身は
週に3日薬剤師としてパートしています。
何不自由のない生活にみえるのに、どこか寂しそうな波子。
波子の両親は離婚をしていて、それぞれが再婚。
父親が再婚した相手とのあいだには梨香という妹が、母親が再婚した相手
とのあいだには圭吾という弟がいます。
そんな複雑な環境の中、波子はどちらの家庭とも一定の距離を置いて
付き合っていて、家族というものへの考えがふわふわしているところが
寂しげに映ったのかもしれません。
そんな波子が恋する相手は夫の親友・高槻。
もともと好印象を持っていた高槻に、ある夜突然キスをされたことから
波子の高槻に対する想いは一気に溢れ出していきます。
波子と高槻の逢瀬からは、恋をすることでいろいろなもので縛られてしまう
のと同時に、自由にもなれるのだなと思いました。
ひと言で言ってしまえば不倫小説。なのに、とても美しくて儚い。
激しい炎のような恋ではなく、小さいけどいつまでも消えない恋。
それを表現している野中さんの文章の力をとても感じました。
『バブルへGO!!』
2008-04-15-Tue
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経済破綻の危機に瀕した現在(2007年)の日本を救うため、
財務省の下川路(阿部寛)が打ち出したのは、過去を遡ってバブル崩壊を
食い止めるという驚愕の作戦!
失踪した母と日本の未来を救うため17年前に向かうのは、
借金返済に追われるフリーターの真弓(広末涼子)。
果たして真弓は、バブル崩壊を防ぐことができるのか!?〜amazonより〜
バブル時代はまだ小学生だったのでリアルに経験してはいないのですが、
それでも「こんな風だったんだ!」と楽しむことができました。
でも、当時をリアルに体験した人が観たら、もっと笑ったり懐かしんだり
できるだろうな、と思いました。
ワンレン、ボディコン、太い眉毛。当時はそれがカッコいいと思って
やっていたんだと思うと、流行っておもしろい。
価値のあったものが無価値になったり、逆に無意味だと思っていたことが
大事なことになったり。先のことは誰にもわからないけど、そのときそのときを
一生懸命生きている人がいることは変わらないんだと思いました。
過去には戻れないけれど、いつか「あんなこともあったなぁ」なんて
思い返せたら素敵ですよね

下川路役の阿部寛さん。テレビのバラエティ番組などで見ると、物静かで
シャイな感じの方なのですが、コメディっぽい役がホントにうまいです。
軽いのに渋い、真面目なのに面白い。素敵な役者さんです☆
『ロボコン』
2008-04-15-Tue
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理数系の甲子園と呼ばれる“高専ロボコン”を目指す高等専門学校生の
姿を描いた青春ドラマ。高専に通いながら無気力に過ごす里美は、
居残り授業を免れる代わりにロボット部に入部。
やる気のない3人の部員と共に全国大会に出ることになる。〜amazonより〜
"ロボコン"とは、高等専門学校の生徒たちが一定の条件の下で
ロボットを製作し、そのロボットを使った競技で全国一を目指して
熱いバトルを繰り広げるロボットコンテストのこと

1ヵ月の居残り授業を免れる条件としてロボコンに出場することになった
里美(長澤まさみさん)は、とりあえず地方大会へと出場するも、初戦敗退。
しかし斬新なアイデアが買われ、推薦枠で全国大会に出場できることに。
しかし、入部したロボット部の部員というのが問題で、
気弱で統率力のない部長の四谷(伊藤淳史さん)、
天才設計者であるが協調性はゼロの相田(小栗旬さん)、
技術はピカイチでもユーレイ部員の竹内(塚本高史さん)の3人。
(今となってはみんなが主役級の豪華な競演ですね
)はじめはバラバラだった4人でしたが、負けず嫌いな里美の影響で
徐々ににまとまっていく様子が爽やかで良かったです。
ロボコンのシーンは映像がVTRのようで、まるで本物の試合を見ている
みたいでした。ドキドキして、思わず応援してしまうんです。
単なる技術だけではなく、アイデア・チームワーク・運などもだいじな
ロボコンの魅力がつまった作品でした。
『それでもボクはやってない』
2008-04-15-Tue
![]() | それでもボクはやってない (2007/08/10) 加瀬亮、役所広司 商品詳細を見る ![]() |
周防正行監督が10年のブランクを経て完成させ、これまでの作風を
一変させた社会派の1作。
電車内で痴漢の容疑をかけられた青年が、無実を訴え続けるも、証拠
不十分のために起訴されて裁判で闘い続けることに・・・。〜amazonより〜
「シコふんじゃった。」「Shall We ダンス?」の周防正行監督の、
約10年ぶりの新作映画です。
(こうして書いてみると、印象に残るタイトルばかりですね
)主人公・金子徹平(加瀬亮さん)は、就職面接に向かう途中の通勤ラッシュ
の電車で、女子中学生から「この人、痴漢です」と訴えられ、
まったく身に覚えのない徹平の必死の訴えもむなしく、そのまま警察に
連行されてしまいます。
そして、徹平の無実を信じる母や友人、ベテランと新米の二人の弁護士、
冤罪事件の被害者らとともに、法廷で争うことになります。
取り調べでの自白強要や、無罪に傾いていた裁判官の急な左遷など、
観ていてもやもやと胸が苦しくなるような出来事の連続でした。
裁判のシーンも同じで、裁判官、弁護士、検事、それぞれの立場の戦い
のようになっていて、徹平が痴漢をしたのかしていないのかという
核心部分からどんどん離れていってしまう感じがすごく怖かったです。
真実は当の本人が知っているのに、それを周りの人が論争する・・・
裁判て何なんだろう??と考えさせられる映画でした。
「Little DJ」 鬼塚忠
2008-04-14-Mon
![]() Little DJ―小さな恋の物語 | (2007/03) 鬼塚 忠 商品詳細を見る ![]() |
海を臨む病院に入院して、ディスクジョッキーになったチビで弱虫な少年。
彼の放送は、病院全体を明るくあたたかな空気で満たしていった。
だが、病状が悪化し…。小さなディスクジョッキーの初恋物語。
〜amazonより〜
ラジオと野球が大好きな少年・太郎は、ある日、野球の試合途中で突然倒れ、
そのまま入院生活を送ることになってしまいます。
痛みと退屈な生活の中、先生からある提案がありました。
院内放送のDJをしてみないか、と。
野球と同じくらい、もしかするとそれ以上にDJに興味があった太郎は、
不安や緊張もありつつ、DJをやってみることにしました。
すると、突如現れたリトルDJはすぐに病院内の評判になり、太郎が選んだ
曲を流すだけではなく、リクエストがくるようになっていきました。
太郎にとってDJをやることは生きる希望になります。
まさに"病は気から"で、夢や希望を強く持っていれば、それはとても大きな
力になるのだと思いました。
あっさりめの文章でさらさらと読めてしまいますが、それがかえって難病を
描いているのに押し付けがましくなくて良かったです。
この本は映画化されたそうなので、ぜひ太郎のDJっぷりを映像で
観てみたいと思いました。(太郎役は神木龍之介くんです
)
「エバーグリーン」 豊島ミホ
2008-04-11-Fri
![]() | エバーグリーン (2006/07) 豊島 ミホ 商品詳細を見る ![]() |
2人をつなぐものは…約束。中学校の卒業式で、10年後の再会を約束した
シンとアヤコ。夢をかなえるため、シンは地元に残りアヤコは東京に向かう。
それぞれの日常の中で、時間も距離も離れた2人の心は、揺れていた。
ほろ苦い青春の日々を通して描かれる切なさにキュッとなる恋愛小説。
〜amazonより〜
舞台は田舎の平凡な中学校。
オタクっぽい友人を持ちなんとなく漫画を描いているアヤコと、
兄から教わったギターでミュージシャンを目指すシン。
ひょんなことからお互いなんとなく意識し始めたふたりでしたが、付き合う
わけでもなく、10年後に再会することを約束して別々の高校に進学します。
お互いを思いながら10年を過ごし、感動の再会を果たす話・・・かと
思ったら、シンには家族ぐるみで付き合いをしている彼女がいて、
アヤコにも再会の直前に恋人ができます。
それでもふたりにとって特別な約束であることに変わりはなくて、
それがふたりを縛っているようにも頑張らせているようにもみえました。
アヤコが漫画家になった事を偶然知って、自分は10年間何をしてきたのだろう
という思いに駆られギターを手に取るシンに、特に共感しました。
大人になるということは、「なれる」と思っていたことが「なりたい」ことになり、
いつか「なりたかったなぁ」になってしまうことなんだとしたら
ちょっと切ないなぁと思いつつ、そういう中で自分なりに答えをみつられたら
いいなぁとも思いました。
個人的にはアヤコと恋人の伊地知くんのエピソードが大好きでした











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