読書日和

読んだ本のこと。ときどき、邦画の感想とブログライターの記事も。



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「もっと、わたしを」 平安寿子

2008-02-18-Mon
もっと、わたしをもっと、わたしを
(2004/01)
平 安寿子

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優柔不断、プライド高過ぎ、なりゆき任せ、自意識過剰、自己中心。
不器用な五人五様の煩悩がすれ違ったとき、少しだけ人生が動きだす。
「自分らしく」生きようとする人のダサさとせつなさを描く、
待望の書き下ろし小説!〜amazonより〜

「いけないあなた」
主人公は、二股をなじられる優柔不断な男・江口。
人生で初めて二股を経験した、28年間もてたことなどない江口は、ふとした
ことから二人ともにプロポーズしたことがばれ、トイレに監禁されてしまう・・・

「ノー・プロブレム」
主人公は、世界は自分を中心に回っていると考える自己中心的な男・有樹。
「ありがとう」と「すみません」を言わない男として社内で浮きまくる彼のことを、
古株OL・富貴だけは応援してくれていて・・・

「なりゆきくん」
主人公は、成り行き任せで生きている男・正太。
これまでどんな仕事も長続きしなかった彼は、現在の就職先の社長の娘・
しのぶのことが気になっている。しのぶにはたまに食事に誘われるものの・・・

「愛はちょっとだけ」
主人公は、容姿抜群で男にもてるけれど本当の愛を知らない女・絵真。
自分は男が放っておかないタイプであることを自覚している自意識過剰の
絵真は、昔言われたある言葉に深く傷つき未だにひきずっていて・・・

「涙を飾って」
主人公は、男に媚びて何が悪いと開き直っているシングルマザー・行田。
女手一つで健気に子供を育てていることを売りにしている彼女は、
父親候補として勤める会社の6歳年下の御曹司に目をつける・・・

前の話にちょこっと出てきた人物が次の話の主人公にとなる、という
私の大好きなタイプの連作短編集でした。"あ、この人はさっき出てきた・・・"
と思う瞬間がすごく好きなんですよね

平安寿子さんの小説は、とにかく登場人物のキャラクターが面白いです。
本作も主人公となるのはおせじにも性格が良いとはいえない、屈折感を
抱いている男女で、読んでいて"なんでそんな風に考えるんだろう"と思うこと
も度々あるんですが、どこか愛おしいんです。

フツウはこうした人たちが欠点を克服していくというストーリーなんでしょうが、
そうではないところがまた面白い。。
もしかすると自分にもこういう面があるのかな、とか、こんな風になれたら
いいだろうな、と思わされてしまうあたりが上手いなぁと感じました。

「イルカ」 よしもとばなな

2008-02-15-Fri
イルカイルカ
(2006/03/20)
よしもと ばなな

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この気持ちはどこから来るのだろう?
生命の誕生、まだこの世にやってきていないある魂との出会いを描いた
書き下ろし長篇。〜amazonより〜

主人公は、小説家のキミコ。
好きになった男性には内縁の妻がいて、これ以上好きになりたくないから
距離を置こうと思った矢先に妊娠・・・。

好きなものでも、ある点を過ぎると失うのが怖くなって自分から逃げてしまう
キミコ。そんな彼女が予期せぬ妊娠を機にどんどん変わっていく様子が
描かれています。

キミコを通じて、子どもを生んだことのある人たちが持つ強さと穏やかさは
こういう(キミコのような)気持ちから生まれるんだろうなぁと思いました。
また、出産というのは自分の周りには素敵な人がたくさんいて、そういう人との
つながりの中で生きているのだと気付く機会でもあるんだなと思いました。

ばななさん独特の感覚が、ご本人が出産を経験したことでますます強まった
ことを感じる作品。
いつか出産を経験する日が来たら読みたい本がまた1冊増えました

「ジョナさん」 片川優子

2008-02-12-Tue
ジョナさんジョナさん
(2005/10)
片川 優子

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講談社児童文学新人賞入賞で鮮烈のデビューをはたした期待の高校生作家
の第二作は日々を愛おしく思える青春小説。〜amazonより〜

現役高校生が描いた、高校2年生の女の子・チャコの物語。

親友であるトキコのすれ違い、亡き祖父に対する複雑な想い、迫られる
進路選択・・・など、チャコの悩みはつきません。
そんなとき、死んだおじいちゃんが可愛がっていた犬が必ず行く公園で
爽やかな青年・ジョナさんに出会います。

ジョナさんへのほのかな恋心と、親友・トキコとの関係を、
どちらも疎かにすることなくきちんと書いているところに好感が持てました。
チャコにとってジョナさんとの会話は揺れる心の支えになり、トキコとの
ケンカは本当の友達の意味を教えてくれます。

高校2年生という大人でも子どもでもない中途半端な時期の「自分が
どうしたいのかがわからない」という悩みに、真っ直ぐに向き合った作品
だと思いました。

ところで、片川さんのデビュー作は「佐藤さん」とのこと。
「○○さん」シリーズでいくんでしょうか

【フィギュア付き 十六茶】

2008-02-12-Tue
ペットボトルで売られているお茶の種類ってすごく豊富になりました。
それだけ日本人はお茶が好きだし、より美味しいものを選んで飲んでる
ということなんでしょう。。

私は、食事時にお茶を飲むことが多いので、お茶を選ぶポイントとしては
クセがなくてスッキリとしていることです。
この"スッキリ"というポイントでよく選ぶのが、アサヒの十六茶
後味がとてもスッキリしているので、どんな食べ物にでも合います。

あと、せっかく飲むのだから健康にいいものを選びたいです。
十六茶はその名の通り16種類の素材のブレンド茶なので身体に良い
成分がたくさん入っていますし、発売されて14年と歴史もあるので
安心して飲むことができます。

十六茶を買うと、可愛いフィギュアが付いてくるそうですよ

コンビニで発売される490mlペットボトルには、
「PansonWorks ロビンくんフィギュア」。
↓カーレース好きのKoichiくん、釣り好きのTsuyoshiくんなど、全16種類

    

スーパーやドラッグストアで発売される2ℓペットボトルには、
「クリスタルベアチャーム“アニマルブレンド”」。
↓うさぎやおさるなど、全16種類
  

「その街の今は」 柴崎友香

2008-02-11-Mon
その街の今はその街の今は
(2006/09/28)
柴崎 友香

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わたし、昔の大阪の写真見るのが好きやねん。その、どきどきの
中毒みたいな感じやねん---。過ぎ去った時間の上に再生し続ける街の姿に、
ざわめく28歳の気持ちを重ねて描く、新境地の長篇。〜amazonより〜

大阪で暮らす28歳の主人公・歌は、勤めていた会社が倒産して、今は
馴染みのカフェでアルバイト中。合コンにもよく顔を出すけれども
なかなかうまくはいかない。そんな中で知り合った25歳の良太郎とは
とりあえずは気の合う友だちといった関係で・・・。

一方、歌には昔の大阪を写した写真を見るのが好きという一面があり、
知っている場所が映っている写真と現在のその場所とを比べることで、場所
や時間とのつながりを感じ、"今を生きている"実感を持つことができます。
この歌の気持ちってなんとなくわかります。
私は何度か引っ越しを経験しているんですが、以前住んでいた家を通り過ぎる
とき、今そこに住んでいる人のことや自分が住んでいたときのことを思って、
不思議な気持ちになるんです(ちょっと違いますかね・・・)。

あと、この小説って青山七恵さんの「ひとり日和」にちょっと似ています。
どちらも、ちょっと変わった趣味を持つ女性が、ゆるい生活を送る中で
いろいろなことを感じたり考えたりします。
大きなできごとがあるわけではないのですが、それがとても心地よく、
しかもラストは明るい未来を予感させてくれます

柴崎さんは特に街や風景の描写力が素晴らしく、大阪に一度も行ったことが
ない私は、大阪が映像として浮かばないのが少し残念なのでした。。

「かなしみの場所」 大島真寿美

2008-02-10-Sun
かなしみの場所かなしみの場所
(2004/06)
大島 真寿美

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私はほんの子供だった頃、誘拐されたことがあるらしい―。
雑貨をつくりながら静かな生活をおくる果那と、彼女をとりまく人々。
それぞれの人生を描きながら、ゆっくりと居場所を探していく、魂の物語。
〜amazonより〜

離婚して実家に戻り、雑貨を作りながら梅屋に卸すという静かな日々を送る
主人公の果那。ある理由により自宅ではなかなか眠れなくなくなってしまった
果那でしたが、なぜか梅屋の奥の小部屋では熟睡することができます。

果那の心に潜むもやもやは、幼い頃に起きた誘拐事件。
そして、自分を誘拐した「天使のおじさん」のこと。
しかし、両親や叔母はその事件に関して語りたがらず。。。

物語は、現在の果那の生活が淡々と描かれつつ、過去が少しずつ
紐解かれていきます。
特に大きなできごとが起こるわけでなく、それがかえって大島真寿美さん
の書くさらさらとして透明感のある文章を引き立てています。

果那が持つやわらかい雰囲気が良かったです。梅屋で働くしっかり者の
みなみちゃんとの関係もステキで、果那をとりまくさまざまな人や想いが
果那の居場所を作っているように思えました。"かなしみの場所"を
持っているからこそ人は優しくなれるのかもしれません

「秋の猫」 藤堂志津子

2008-02-08-Fri
秋の猫 (集英社文庫)秋の猫 (集英社文庫)
(2005/10/20)
藤堂 志津子

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男よりも犬や猫。でも、彼らが「大切なもの」を教えてくれた。
大人の男女に贈る、心温まる珠玉短編集。〜amazonより〜

「秋の猫」
3年付き合ってきた男の2度目の浮気を知って、ついに男に愛想をつかした
私は猫を飼い始めた。しかし、2匹のうちの1匹がどうしても懐かなくて・・・

「幸運の犬」
仕事で成功している夫との離婚でもめている私。原因は、二人に幸運を
もたらしたと信じている犬をどちらが引き取るかということ・・・

「ドルフィン・ハウス」
30過ぎても、仕事のレベルアップも夢見るような結婚もできない私。
ある日ひとりの男性と知り合うが、どうも飼われている猫が気になって・・・

「病む犬」
念願の小型犬を買った私。けれども、その犬は病弱で病院通いの毎日。
人間の健康保険がきかないので蓄えも底をついてきたときに・・・

「公園まで」
離婚し、両親を亡くし、愛犬も亡くした私。2匹目の犬と公園を散歩している
と男性から声をかけられた。相手も一人身でペットと暮らしているという・・・

30代の女性とペットが登場する5つの短編集。
結婚への焦りにはじまりいろいろな悩みを抱えた彼女たち。
ときには意地悪い気持ちになったりもするけれど、でも、みんな幸せに
なりたいという気持ちは一緒で、そんな彼女たちをペットの存在が癒します。
ほっと温かい気持ちになれる話ばかりでした