読書日和

読んだ本のこと。ときどき、邦画の感想とブログライターの記事も。



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「ドラマデイス」 吉野万理子

2007-11-10-Sat
ドラマデイズドラマデイズ
(2007/03)
吉野 万理子

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ドラマのシナリオコンクールで佳作を受賞した茉由子。
プロデューサーのセクハラや上司のイヤミにも負けず、脚本家としても
成長していく彼女だったが…。〜amazonより〜

28歳のOL・茉由子は趣味で毎年応募していたシナリオコンクールで、
大賞は逃したものの佳作に選ばれ、これでつまらないOL生活とおさらばできる
と思ったのだが・・・というストーリー。ギョーカイのお話あり、OLの仕事のお話あり、
恋愛もありで、なかなか盛りだくさんでした。

シナリオライターとしてはなかなか先が見えない状況が続き、読んでいて
ちょっとかわいそうになるほど。でも、人生悪いこともあれば良いこともある、
というのが根底にあって、爽やかな読後感でした。

恋愛の部分では、テレビ局で知り合った俳優の卵・愁との関係が描かれます。
ふたりを繋ぐアイテムとして出てきたのがハトカー。
鳩サブレで有名な豊島屋本店に売っているんですが、
なんと!先日、鎌倉に遊びに行った会社の先輩からお土産でもらったんです。
この本を読んだばかりだったのでとってもびっくり&嬉しかったです。


ハトカー↑
上の部分がはずれて、チョロQのように走ります♪

「とりつくしま」 東直子

2007-11-09-Fri
とりつくしまとりつくしま
(2007/05/07)
東 直子

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あなたは何に「とりつき」ますか?
死んでしまったあなたに、とりつくしま係が問いかけます。
そして妻は夫のマグカップに、弟子は先生の扇子に、なりました。
切なくてほろ苦くて、じんわりする連作短編集。 〜amazonより〜

この世に未練を残して死んでしまった人たちに声をかける「とりつくしま係」。
とりつくしま係にうながされた人たちは、それぞれの想いでもって、
さまざまなモノに「とりつき」ます。

まず、「とりつくしま係」というネーミングがかなり可愛い。。
そして、短くて綺麗な言葉を集めたような文章が読んでいて気持ちいいです。
それもそのはず、著者のプロフィールを見たら、東さんは歌人なんですね。

自分だったら何にとりつこう(ちなみにとりつくことができるのは生きているもの
以外です)。この本を読んだら誰もが考えることだと思います。
とても難しい質問ですが、この本に出てくる人たちのように誰かをやさしく想って
見守るモノになりたいなぁと思いました。

『青いの』・・・公園のジャングルジムになった5歳の男の子
『マッサージ』・・・リビングにあるマッサージチェアになった父親
が私は特に好きでした。

「恋文」 連城三紀彦

2007-11-07-Wed
恋文 (新潮文庫)恋文 (新潮文庫)
(1987/08)
連城 三紀彦

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マニキュアで窓ガラスに描いた花吹雪を残し、アイツは部屋を出ていった・・・。
結婚10年目にして夫に家出された歳上でしっかり者の妻の戸惑い。
直木賞受賞の短編集。〜amazonより〜

何年か前にドラマ化されて気になっていた作品です。
表題作の「恋文」では、子ども同然だった年下の夫が、重い病にかかっている
別れた恋人の看病ため家を出て行ってしまいます。
しっかり者の妻は、怒りや嫉妬など様々な感情を覚えますが、夫に頼まれて
仲のよい従姉として彼女の病室に通うようになります。

妻の心の変化がとても丁寧に描かれていて、それはとても切なかったです。
「惚れるって、相手にいちばん好きなことやらせてやりたいって気持ちのこと
じゃないかな」という夫の言葉が重く心に残り、人を好きになるということを
考えさせられました。

他の4作品も先の展開が読めないストーリーで、どの作品にも共通していたのが
"嘘"。人が嘘をつくのは、自分のためだけではなく相手を思いやる気持ちが
嘘をつかせることもあります。
それぞれの登場人物はどこか寂しげで情けなくて嘘もつきますが、
ふとしたことからせつないほどの愛情が見えるときがあって、胸にぐっときました。
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