読書日和

読んだ本のこと。ときどき、邦画の感想とブログライターの記事も。




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「天国はまだ遠く」 瀬尾まいこ

2007-09-22-Sat
天国はまだ遠く 天国はまだ遠く
瀬尾 まいこ (2004/06/23)
新潮社
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自殺志願の千鶴が辿り着いたのは山奥の民宿。
そこで思いがけずたくさんの素敵なものに出逢って……。
期待の新鋭が清冽な文章で綴る、癒しと再生の物語。〜amazonより〜

仕事も人間関係もうまくいかなくて苦しい日々を送っていた千鶴は、
山奥の民宿で自殺を図りますが未遂に終わります。
自殺を諦めた彼女は、そこでしばらく過ごすうちに、民宿の田村さんの優しさ、
おいしい食べもの、美しい自然に触れていきます。

誰でも苦しいときにはそのことしか見えなくなってしまいますが、そういうときこそ
周りをよく見て、自分の周りにはいろんなものがあるんだっていうことに
気がつくことが大切なのかもしれません。
千鶴があることに気がついたとき、それは千鶴が新たな一歩を踏み出す瞬間で、
とても心に沁みました。

瀬尾さんといえば「卵の緒」と「幸福な食卓」が有名なんだと思いますが、
私はこの本もおすすめです。瀬尾さんのほんわかワールド全開で、
さらに「大丈夫、大丈夫」と背中を押してもらったような気持ちになれます。
映画化されると聞いたような気がするのですが、本当ならとっても楽しみです。

【セブンアンドワイの恋愛特集】

2007-09-20-Thu
秋の気配が感じられる日が増えてきましたね
このブログを見てくださる方は、"読書の秋"を楽しみにしているんでしょうか。
そこで、本・雑誌・CD・DVDのオンラインショップ・セブンアンドワイの紹介です。

セブンアンドワイは、商品の受け取りが全国のセブンイレブンででき、
なんと送料無料。セブンイレブン以外の受け取りでも1500円以上のお買上げなら
無料になりますし、国内最大級の品揃えからのショッピングが楽しめます。

そんなセブンアンドワイでは現在、セブンアンドワイの恋愛特集を開催中。
脳で、視覚で、聴覚で、恋をしたくなる作品が紹介されています。
ジーンとくる大人の恋、グッと心が熱くなる恋、キュンと心がときめく恋---。
今の気分に合わせて読む本を選んでみてはいかがでしょうか。
私のおすすめは、山田詠美さんの『風味絶佳』と宮崎あおいさん主演の
『ただ、きみを愛してる』です。

「情報元:buzzmo」

「キッチン」 吉本ばなな

2007-09-20-Thu
キッチン (角川文庫)キッチン (角川文庫)
(1998/06)
吉本 ばなな

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唯一の肉親であった祖母を亡くし、祖母と仲の良かった雄一とその母(実は父親)
の家に同居することになったみかげ。日々の暮らしの中、何気ない二人の優しさに
彼女は孤独な心を和ませていくのだが…。〜amazonより〜

あまりにも有名な吉本ばななさんのデビュー作。
キッチンをこよなく愛するみかげと、彼女の祖母と仲のよかった雄一、
雄一の父親でありながら母親になってしまったえり子が3人で過ごした日々を
書き綴っています。

デビュー作だけあってとても初々しいです。
なのに、無駄のない文章というのがスゴイ!それに、登場人物がとても
魅力的です。それぞれがいろんなものを抱えているのに、素直で潔い。
なので、読んでいて前向きなものを感じることができます。

新しい作家さんと出会いたいと思っていろんな本を手に取っていると、
ふと読みたくなるのがばななさんの本。すごく落ち着くんです。きっと、
どんな設定であっても「生と死」を書き続けているからなのだと思います。

「明日この手を放しても」 桂望実

2007-09-18-Tue
明日この手を放しても 明日この手を放しても
桂 望実 (2007/06)
新潮社

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19歳で失明した凛子。向日葵のようだった母の死に続き、寡黙だけど優しい
漫画家の父までいきなり消えてしまった。残ったのは、自分のことに精一杯で
気配りの足りない兄・真司だけ。
一番近くにいても誰より遠い二人の未来に待っているのは…。
家族の愛がぎっしり詰まったハートフルな長編小説。〜BOOKデータベースより〜

失明、母親の死亡、父親の失踪。あまりにも悲劇的な凛子が主人公で、
どうなっていくんだろう・・・と思いながら読み進めました。私の心配をよそに、
凛子はとてもクールで現実的な女性。そして、彼女と正反対な兄の真司。
子どもの頃から何でも人のせいにして、癇癪をおこしてばかりです。

そんなふたりの視点で交互に物語は進んでいきます。ふたりには、信頼していた
編集者の裏切り、身元不明の死体の確認、真司の恋愛など、様々な出来事が
待ち受けていましたが、ぶつかり合いながらもいつもふたりで乗り越え、
少しずつお互いのことを理解していってるのが伝わりました。

すぐに怒りだす真司の性格も、クールな凛子の代わりに怒ってあげているように
感じられました。
本人はそんなこと考えもせずにただ怒っていたのかもしれませんが、その怒りが
ふたりが前に進む力になっていたのは間違いないと思います。
辛くても笑い合える人がひとりでもそばにいれば頑張れるのかもしれないな
と思える清々しい読後感でした。

「東京・地震・たんぽぽ」 豊島ミホ

2007-09-16-Sun
東京・地震・たんぽぽ東京・地震・たんぽぽ
(2007/08)
豊島 ミホ

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東京で大地震発生―。「その時」露わになる、心の奥底とこれまでの人生すべて。
瓦礫の街で芽生えるのは、悲しい孤独?
それとも明日を生きるための勇気と希望?
25歳の作家が恐れと祈りをこめて描いた、書き下ろし短編集。
〜amazonより〜

東京での大地震に遭遇した14人の人生の光景が変わる瞬間を描いたショート
ストーリー集。若い豊島さんが決して他人事ではない「地震」に
真っ直ぐに向き合って書いていて好印象を受けました。

一番最初の「僕が選ばなかった心中、の話」でいきなり、小さな選択がその後の
人生を決定してしまうことの怖さや運命ということについて考えさせられます。
他には、「空と地面のサンドイッチ」、「いのちのはじまり」が好きでした。

被災者につけこもうとする人が出てきたり、読んでいると落ち込んでしまいそうな
話も多かったですが、地震によって全ての人に何らかのドラマが生まれて、
そのドラマを抱えて人生は続いていくことを改めて感じました。

「冷静と情熱のあいだ」 江國香織

2007-09-07-Fri
冷静と情熱のあいだ Rosso(ロッソ)冷静と情熱のあいだ Rosso(ロッソ)
(1999/10)
江國 香織

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純粋で切ない珠玉のラブストーリー!
2000年5月25日ミラノのドゥオモで再会を約したかつての恋人たち。
江國香織、辻仁成が同じ物語をそれぞれ女の視点、男の視点で描く甘く切ない
恋愛小説。〜amazonより〜

主人公・あおいは、現在ミラノ在住。アメリカ人の優しい恋人・マーヴと
同棲しており、何の不満もない生活に見えますが、ふとした瞬間に
思い出す人がいます。その人は、昔の恋人・順正。

あおいは過去を思い出さないように、現在の日々を漂うように過ごしている印象で、
それが読んでいて切なかったです。
10年経っても忘れられない恋は、美しいけれど哀しいのではないかと思いました。

順正を主人公にして書いたのが、辻仁成さんの「冷静と情熱のあいだ-Blu」。
私はたまたまRossoを先に読みましたが、交互に読むなんていうのも
いいかもしれません☆

「ほたるの星」 宗田理

2007-09-06-Thu
ほたるの星 (角川文庫)ほたるの星 (角川文庫)
(2004/01)
宗田 理

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念願の教師になり山口県の小学校に赴任した元。
が、子どもたちは、バラバラでしらけ気味。親は、要求ばかり。教師も型どおり。
ある日、元は子どもたちにほたるの飼育を呼びかけた。
子どもたちはだんだん本気になり、周囲を巻き込み、いくつもの困難を乗り越え
幼虫を育てていく。実話をもとに映画化された感動作「ほたるの星」の原作本。
〜amazonより〜

元は、母親の死から心を閉ざしてしまった比加里や、自分の意見ばかり主張する
保護者に悩んでしました。
しかし、ふとしたことからクラスでほたるを飼育することになり、その飼育を通して
彼らは次第に変化してゆきます。

「あれ、その後どうなったの?」と思うような部分がいくつかあってちょっと
残念でしたが、それ以上にこんな経験したかった!と思いました。
ほたるのシーンがどのように映像化されたのか、映画もとても気になります。

中学時代、宗田理さんの"ぼくらの"シリーズをほとんど全て読んでいたので、
こういうお話も書くんだな〜と思いました。
"ぼくらの"シリーズも久々に読んでみたくなりました。
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