読書日和読んだ本のこと。ときどき、邦画の感想とブログライターの記事も。 |
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「誰よりもつよく抱きしめて」 新堂冬樹
2007-06-27-Wed
![]() | 誰よりもつよく抱きしめて (2005/09/26) 新堂 冬樹 商品詳細を見る ![]() |
月菜と夫・良城は結婚八年目。
表向きは仲睦まじく見える二人だが、強迫的な潔癖症を患う良城は月菜に直に
触れることさえできない。月菜は書店を訪れた青年・克麻に惹かれていくが、
彼も深刻な悩みを抱えていた…。〜amazonより〜
良城は不潔潔癖症と不完全潔癖症という病気を患い、あらゆるものに直接
触ることが出来ません。携帯やリモコンにはラップをかけ、
妻である月菜に触れるのもウェットティッシュで消毒をしてからです。
ふたりが悩んで傷つきながらも、心からお互いを想っているのが、読んでいて
つらかった・・・。相手を傷つけないように優しくすることがますます相手を
苦しめてしまうという悪循環。「ごめん」ばかり言われると、なんだか自分が
悪いことをしたような気になってくる、そういう気持ちが毎日だと思うと・・・。
そんなふたりの生活に変化が訪れます。
月菜の前には、訳ありの年下の男性・克麻が現れ、良城も同じ病気に苦しむ女性・
千春に出会い、さらにふたりは苦しむことになります。
普通であれば壊れてしまったであろうふたりの関係にラストで希望がみえたのは、
ふたりが悩みながらも夫婦という関係を続けてきたからのような気がします。
好きなのに相手に触れることさえできないのは、とても哀しいことだと思います。
でも、好きな人が近くにいてくれるだけで幸せなんじゃないかなーと思う私は
まだまだ子どもなのでしょうか。。。
「月の砂漠をさばさばと」 北村薫
2007-06-27-Wed
大好きなおーなり由子さんが挿絵を担当しているということで読んだ本
おーなり由子さんのHPはコチラ⇒http://www10.plala.or.jp/Blanco/
9歳のさきちゃんと作家のお母さんは二人暮し。
毎日を、とても大事に、楽しく積み重ねています。
どんな時もあなたの味方、といってくれる眼差しに見守られてすごす幸福。
やさしく美しいイラストで贈る、少女とお母さんの12の物語。〜amazonより〜
さきちゃんとお母さんは、まるで友達のように仲の良い母娘です。
そんなふたりの日常のやりとりが中心になっていて、ちょっとのきっかけから
どんどん話がふくらんでいきます。
さきちゃんの感受性と、それを大切にしようとするお母さんの優しさがステキ♪
「こんなお母さんになりたい」と、すごく思いました。
でも、そんな理想的なお母さんでも、猫を飼いたいというさきちゃんに(住んでいる
ところの決まりで動物は飼えません)自分でもはっとするほど冷たい言葉を
かけてしまったり、さきちゃんがお父さんに(今はお父さんはいません)
ふわふわの綿菓子を見せたくて少しちぎってお皿にのせておいたら、
次の日にはぺしゃんこにつぶれてしまっていたり、
幸せの中にもふとやって来る悲しさや寂しさも書かれていました。
何気ない日常の中には、嬉しいこと・悲しいこと・楽しいこと・切ないことが
詰まっていて、それらをきちんと感じて大切にしたいと思いました。
いつか子どもを産んだら、また読み返したい一冊です。

おーなり由子さんのHPはコチラ⇒http://www10.plala.or.jp/Blanco/
![]() | 月の砂漠をさばさばと (新潮文庫) (2002/06) 北村 薫おーなり 由子 商品詳細を見る ![]() |
9歳のさきちゃんと作家のお母さんは二人暮し。
毎日を、とても大事に、楽しく積み重ねています。
どんな時もあなたの味方、といってくれる眼差しに見守られてすごす幸福。
やさしく美しいイラストで贈る、少女とお母さんの12の物語。〜amazonより〜
さきちゃんとお母さんは、まるで友達のように仲の良い母娘です。
そんなふたりの日常のやりとりが中心になっていて、ちょっとのきっかけから
どんどん話がふくらんでいきます。
さきちゃんの感受性と、それを大切にしようとするお母さんの優しさがステキ♪
「こんなお母さんになりたい」と、すごく思いました。
でも、そんな理想的なお母さんでも、猫を飼いたいというさきちゃんに(住んでいる
ところの決まりで動物は飼えません)自分でもはっとするほど冷たい言葉を
かけてしまったり、さきちゃんがお父さんに(今はお父さんはいません)
ふわふわの綿菓子を見せたくて少しちぎってお皿にのせておいたら、
次の日にはぺしゃんこにつぶれてしまっていたり、
幸せの中にもふとやって来る悲しさや寂しさも書かれていました。
何気ない日常の中には、嬉しいこと・悲しいこと・楽しいこと・切ないことが
詰まっていて、それらをきちんと感じて大切にしたいと思いました。
いつか子どもを産んだら、また読み返したい一冊です。
「ハチミツドロップス」 草野たき
2007-06-26-Tue
![]() | ハチミツドロップス (2005/07) 草野 たき 商品詳細を見る ![]() |
クールな高橋。坂本竜馬フリークの真樹。ちょっとエッチな田辺さんに、
運動神経ゼロの矢部さん。これが我がソフトボール部の面々。
仲間たちとの楽しい部活のかたわら、直斗との恋も絶好調な私・カズ。
でも、この幸せな中学生ライフが、なんとなくズレはじめてきて…。
〜amazonより〜
主人公・カズが所属している女子ソフトボール部は"ドロップアウト集団のくせに、
部活の甘くておいしいとこだけを味わってるやつら"ということから
「ハチミツドロップス」と言われています。
ところが、そんな怠け者の部にやる気満々の1年生が10人も入部してきたことに
よりハチミツドロップスは解散することになります。
居心地のいい場所を失くしたカズ、そしてハチミツドロップスの仲間たちは、
自分の人生を模索します。
主人公のカズは、いつもどこでも「明るくてお調子者のカズ」を演じている子。
家では父親の浮気相手からのイタズラ電話に傷つく母の気持ちを盛り上げようと
オバカな娘を演じ、学校では直斗との別れに傷つきながら、なんでもないよー
というフリをします。
自分を演じていることをわかっていながら暮らしていたカズは、ずっとハチミツ
ドロップスのままではいられないことに気づき、"カズらしさ"に縛られず、
自分の気持ちに素直に行動しようとします。
大人だって、意識はしていなくても、自分はこういうキャラクターだから
こうしなければと思って行動しているような気がします。
自分らしいってどういうことなんだろうということと、
子どもって意外と大人なんじゃないか、ということを考えさせられる本でした。
「号泣する準備はできていた」 江國香織
2007-06-26-Tue
![]() | 号泣する準備はできていた (2003/11/19) 江國 香織 商品詳細を見る ![]() |
体も心も満ち足りていた激しい恋に突然訪れた破局、その絶望も乗り越えてゆく
よすがを甘美に伝える表題作、等12篇。
濃密な江國香織の世界に浸れる待望の短篇集。 〜amazonより〜
江國さん自身があとがきで書いているように、「様々なお菓子の詰め合わされた
箱のようなものではなく、ひと袋のドロップのように、色や味は違っていても成分は
おなじで、大きさもまるさもだいたいおなじ」ような話がつまった短編集です。
どのお話も『号泣する準備』をしているような状況にある女性が主人公です。
なにかを所有するということは、喪失するための準備をしているのだと
言われているような気がして切なくなりましたが、喪失するためには確かに
それがそこにあったという充実した実感があるはずという希望も残りました。
江國さんは、ごく普通に見える日常を切り取っているのに、
その中でふと感じる違和感や喪失感を書くのがうまい作家さん。。
私が好きだったのは、満ち足りていたはずの恋に少しずつ影が差す様を描いた
「号泣する準備はできていた」、妻のある男性との濃密な関係がずれはじめる
一夜を綴った「そこなう」、17歳のときの不器用なデートの思い出を振り返る
「じゃこじゃこのビスケット」です。
『ただ、君を愛してる』
2007-06-25-Mon
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大学で知り合った誠人と静流は、それぞれが抱えるコンプレックスに
惹かれ合うかのように仲良くなる。誠人の趣味であるカメラにも興味を示す静流。
やがて、別れ別れになったふたりの運命は、NYでひとつになるのだが…。
〜amazonより〜
コンプレックスを抱いている役にしては、玉木宏さんは美形すぎるのでは、、、
と思いましたが、この人の演技はとても素直で、好感が持てます。
ふたりの共通の趣味となる写真が、この作品の中で印象的に使われています。
静流が初めて誠人の部屋を訪れたときに、壁一面にはられているモノクロの写真を
眺めるシーンが私はとても好きで、あのシーンだけで誠人がとても純粋な
人間であることと、静流が誠人を大好きだということが伝わってきました。
ある日突然、静流は誠人の前から姿を消してしまいます。
2年後、誠人はNYにいる静流から手紙をもらい、彼女に会うために渡米します。
ここでも写真が重要な役割を果たします。
静流の想い全てを物語るような1枚の写真。
それが本当に美しくて、誠人と同じように見入ってしまいました。
見終わって頭に浮かんできたのは、静流の笑顔でした。
大好きな誠人と一緒にいるときの幸せいっぱいな気持ちや無邪気な笑顔の裏に
隠されていた悲しみが、心に残るんです。
宮崎あおいさんは、とってもステキな女優さんだなぁと思いました
「漢方小説」 中島たい子
2007-06-24-Sun
![]() | 漢方小説 (2004/12) 中島 たい子 商品詳細を見る ![]() |
みのり、31歳、独身。
元カレが結婚すると知ったその日から、原因不明のふるえに襲われた。
病院でも異常は見つからない。行き着いた先は漢方診療所。
独特の視点を持つ東洋医学に戸惑いながらも、自分に何が起きているのか答を
探していく--。第28回すばる文学賞受賞作。〜amazonより〜
いくつかの病院で異常なしの診断を下されたみのりは、高校時代に喘息で
通っていた漢方医のことを思い出します。
そこの若い医者・坂口先生は、みのりのドキドキの震源地をあっさりと当てました。
みのりはそれ以来、その漢方医に通い始めることになりました。
30代になり仕事にプライベートにストレスを感じていたのが身体に出てしまう・・・
という話はよくありますが、駆け込んだ先が『東洋医学』というのが面白い。
とても読みやすい文章の中で、東洋医学と西洋医学の違いなどをわかりやすく
説明をしてくれています。
みのりの症状をじっくりと聞いてくれる坂口先生の人柄が特に印象的でした。
人が本来持っている治癒力をうまく引き出そうとする、その人自身の免疫力
などで治す手助けをするのが東洋医学なんですね。
坂口先生に恋心を抱いたり、自分に好意を持つ男性も現れたみのりでしたが、
結局彼女は東洋医学を知って自分を知ることで、自分のバランスをとろうとします。
それを応援したい!と、とても優しい気持ちになれる本でした。
そして、人を治すのには、本人の治りたいという気持ちと、まわりの人たちの
元気になってほしいという支えが大切なのだと思いました。
「ラ・パティスリー」 上田早夕里
2007-06-21-Thu
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坂の上の洋菓子店へようこそ! ある日突然現れた謎の菓子職人・恭也と、
新米パティシエ・夏織。2人の交流を通じて描く洋菓子店の日常と、
そこに集う恋人・親子・夫婦たちの人間模様。甘くほろ苦いパティシエ小説。
〜amazonより〜
製菓学校を出てフランス菓子店に勤め始めた夏織。新人なので、
朝は午前5時半には職場に行く日々。
その日も同じように店へ行くと、厨房にひとりの見知らぬ男が。
自分の店かのように滑らかに動き、素晴らしい飴細工を作る男・恭也。
彼はいったい何者なのか・・・??
滝沢秀明さん主演のテレビドラマ『アンティーク』を思い出させる、
洋菓子店を訪れるお客さんとの心温まるやりとりや、夏織と恭也の恋など、
いろんな要素が詰まったストーリー。
夏織が菓子職人として恭也に憧れる気持ちと、それがいつの間にか
恋に変わる気持ちがとても切なかったです。
話の中心は夏織の菓子職人としての成長にありますが、頭のどこかに
"恭也は何者なのか"というのがあって、ただの洋菓子店での
ほのぼのとしたお話では終わらないところが面白かったです。
ケーキの種類や作り方、並べ方、洋菓子店の経営などが詳しく書かれていて、
違う職業の世界を覗くことができるのも本の魅力だと改めて思いました。












![yom yom (ヨムヨム) 2008年 07月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/416Dez4l19L._SL75_.jpg)



