読書日和読んだ本のこと。ときどき、邦画の感想とブログライターの記事も。 |
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「ボーイズ・ビー」 桂望実
2007-06-06-Wed
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川端隼人12歳。この夏、ママを亡くした。
弟の直也はまだママが「死んだ」ということがわかっていない。
消防士のパパは夜勤が多いから、ぼくが直也の面倒を見なければならない。
園田栄造70歳、靴職人。
魂を込めて靴を造る。そのために不要なものはすべて排除する。
ガキは特に嫌いだ。わがままで、未熟なくせに姑息で、甘えてみせもする。
じんわりと気持ちがほぐれる、泣けないガキと偏屈ジジイの物語。
〜amazonより〜
頑固なジイサン・栄造と、周りに気を遣ってばかりの少年・隼人の物語。
ジイサンは靴造りのスランプに、少年は母親が亡くなってしまった家庭で
苦しんでいます。そんな2人がひょんなことから知り合い、
お互いを少しずつ変えていきます。
小さな事件がぽつぽつと起こりながら物語は進んでいきます。
そして、2人にとって最大の壁が訪れ、ラストを迎えます。
それまでと同じようなテンポでラストもさっぱりと書かれているのが、
良い読後感を与えてくれます。
桂望実さんは映画で話題になった「県庁の星」の著者でもあります。
「県庁の星」といい、厳しい現実の中でも希望を見つける、というのが多い作家さん
なのでしょうか。他の作品も読んでみたくなりました。
「きみの歌が聞きたい」 野中柊
2007-06-05-Tue
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夫に恋人がいることを知って傷つきながらも、諦念を抱いて日々を送る美和。
そんな彼女と共に、天然石のアクセサリーブランドを立ち上げた幼馴染の絵梨。
そして、絵梨のかつての恋人でありさまようようにして生きる少年ミチル。
いつしか、美和とミチルは週に一度だけベッドを共にするようになる…。
優しさと慈しみに満ちた長編恋愛小説。〜amazonより〜
美和と絵梨とミチルの三角関係の話なんだと思っていたら、どうもいわゆる
恋愛の三角関係ではなかったです。3人がそれぞれバランスを崩さないように
支え合っている、精神的な三角関係のお話。
美和が絵梨に憧れる気持ち、絵梨がミチルで保っている気持ち、
ミチルが美和を求める気持ちがちょうど三角形を成していて、
お互いの悲しみや弱さを映しつつ、そこには強さや美しさがある気がしました。
帯に書いてある『ひとは互いの悲しみを映し出す鏡のようだ』という言葉が印象的。
映し出してくれる人がいるのは苦しいことであり、心強いことなのかもしれません。
装丁とタイトルに惹かれて手に取った本でしたが、
私的にはタイトルの意味がピンとこなかったのがザンネンでした。。
「陰日向に咲く」 劇団ひとり
2007-06-04-Mon
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お笑い芸人・劇団ひとり、衝撃の小説デビュー!
「道草」「拝啓、僕のアイドル様」「ピンボケな私」ほか全5篇を収録。
落ちこぼれたちの哀しいまでの純真を、愛と笑いで包み込んだ連作小説集。
〜amazonより〜
ホームレスに憧れるサラリーマン、アイドルおたく、自称カメラマンの卵の女の子、
ギャンブル好きの独身男、ストリップ劇場の売れない芸人、が
それぞれの短編の主人公。この5つの短編がさりげなくリンクしているのに、
作りこんだ感がないところに非常にセンスの良さを感じます。
5人ともいわゆる落ちこぼれで、日陰にひっそりと咲いているような人たち。
でも、みんな純粋に一生懸命に咲いていて、いつのまにか応援してしまうんです。
きっと5人の誰かしらに共感できる部分があると思います。
作家ではない人が書いた、しかもデビュー作とは思えません

表紙がひとりさんでなくても十分ヒットしたのではないかと思います。
先日、NHKの『トップランナー』に出演していたひとりさんが言っていた、
「頑張りました、でも死にました、そしてエンドロール・・・、という
救いのない映画は嫌いだ」という考えが、私はとても好きです。
映画や本には夢や希望があってほしいと思うんです。
「きらきらひかる」 江國香織
2007-06-01-Fri
江國さんの作品は、人物や設定が少々非現実的であっても、私たちにとって
とても身近なことを書いています。
そして、身近な物語が魅力的な小説になるということは、私たちの日々も
実はドラマチックなのではないかと思えてしまうのです☆
私たちは十日前に結婚した。しかし、その結婚について説明するのはおそろしく
やっかいである。笑子はアル中、睦月はホモで恋人あり。
そんな二人は全てを許し合って結婚した、筈だったのだが…。
奇妙な夫婦関係から浮かび上る誠実、友情、そして恋愛とは。
傷つき傷つけられながらも、愛することを止められない人に贈る恋愛小説。
〜amazonより〜
アル中の妻とホモの夫という設定だけ聞くと、なんだかものすごい奇抜な内容
のような気がしてしまいますが、びっくりするくらい純粋な恋愛小説なんです。
特に笑子が睦月に対して感じる気持ちというのは、屈折しているようで、
恋する少女そのものでした。
すべてを許し合って結婚したはずのふたりでしたが、このまま何も変わらないで
いたいという願いを周囲が許すはずもなく、徐々に追い詰められていきます。
お互いを大切に思っているだけではダメなの・・・?と、つい考えてしまいました。
妻と夫が交互に語り手になるのでふたりともに感情移入できて、
だからこそ苦しくなります。でもただ苦しいのではなく、その中にある優しさを
書くのがうまいなぁと思いました。
笑子も睦月も、相手を大切に思うからこそ孤独を感じます。
これって、人を好きになると必ずついてくる感情のような気がしました。
だから、それでも自分に素直に生きようとする彼らを応援せずにはいられません。
とても身近なことを書いています。
そして、身近な物語が魅力的な小説になるということは、私たちの日々も
実はドラマチックなのではないかと思えてしまうのです☆
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私たちは十日前に結婚した。しかし、その結婚について説明するのはおそろしく
やっかいである。笑子はアル中、睦月はホモで恋人あり。
そんな二人は全てを許し合って結婚した、筈だったのだが…。
奇妙な夫婦関係から浮かび上る誠実、友情、そして恋愛とは。
傷つき傷つけられながらも、愛することを止められない人に贈る恋愛小説。
〜amazonより〜
アル中の妻とホモの夫という設定だけ聞くと、なんだかものすごい奇抜な内容
のような気がしてしまいますが、びっくりするくらい純粋な恋愛小説なんです。
特に笑子が睦月に対して感じる気持ちというのは、屈折しているようで、
恋する少女そのものでした。
すべてを許し合って結婚したはずのふたりでしたが、このまま何も変わらないで
いたいという願いを周囲が許すはずもなく、徐々に追い詰められていきます。
お互いを大切に思っているだけではダメなの・・・?と、つい考えてしまいました。
妻と夫が交互に語り手になるのでふたりともに感情移入できて、
だからこそ苦しくなります。でもただ苦しいのではなく、その中にある優しさを
書くのがうまいなぁと思いました。
笑子も睦月も、相手を大切に思うからこそ孤独を感じます。
これって、人を好きになると必ずついてくる感情のような気がしました。
だから、それでも自分に素直に生きようとする彼らを応援せずにはいられません。








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