読書日和読んだ本のこと。ときどき、邦画の感想とブログライターの記事も。 |
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「風味絶佳」 山田詠美
2008-02-22-Fri
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「甘くとろけるもんは女の子だけじゃないんだから」。
孫にグランマと呼ぶことを強要する祖母・不二子は、真っ赤なカマロの
助手席には若いボーイフレンドを、バッグには森永のミルクキャラメル
を携え、70歳の今も現役ぶりを発揮する--。
山田詠美が作家生活20年目に贈る贅を尽くした最高傑作。
〜amazonより〜
表題作「風味絶佳」。
主人公・志郎。高校卒業をして、進学を希望する親の反対を押し切って
働き始めたのはなぜかガソリンスタンド。
そのときに親を説得してくれたのが、祖母・不二子でした。
不二子にレディーファーストを教え込まれたため、何事に対してもとにかく
優しい(優柔不断な?)志郎が、不二子の過去、バイト仲間の乃里子との
恋などを通して一歩ずつ大人の男になっていく様子が描かれています。
自分のことを「グランマ」と呼ばせ、志郎の恋愛にも的確なアドバイスを
おくるファンキーな不二子がとてもカッコ良くて素敵でした。
映画版ではグランマ役が夏木マリさんだそうで、ぴったり
だと思います。この表題作のほかに、「間食」「夕餉」「海の庭」「アトリエ」「春眠」の6つの
短編が収録されています。
そしてどの話にも、とび職、ごみ収集の作業員、引越業者など肉体のスキル
を生業とする男性が登場し、男性らしい仕事を持つ彼らの、風味豊かで
味わい深い恋愛が堪能できる1冊です。
「ぼくは勉強ができない」 山田詠美
2007-08-25-Sat
この本にはある思い出があります。
大学入試のセンター試験を受けたときに、現代国語の問題に使われたんです。
高校生くらいから読書好きでこの本はすでに読んでいたので、
問題を読む時間が省けたのです
なんというか、本を読んでいることが「役に立った!」と妙に実感した体験でした。
ぼくは確かに成績が悪いよ。
でも、勉強よりも素敵で大切なことがいっぱいあると思うんだ―。
17歳の時田秀美は、サッカー好きの高校生。勉強はできないが女性にはもてる。
ショット・バーで働く年上の桃子さんと熱愛中だ。
母親と祖父は秀美に理解があるけれど、学校はどこか居心地が悪いのだ。
この窮屈さはいったい何なんだ。凛々しい秀美が活躍する高校生小説。
〜amazonより〜
主人公は高校2年生の時田秀美。
「ぼくは勉強ができない」と自分で言えてしまう男の子。このことは秀美の性格を
よく表していると思います。父親がいなくて母親も祖父も恋をすることに忙しい、
そういう家庭環境が秀美に、自分らしくあることの大切さや世間一般の考え方が
いつも正しいとは限らないことを早いうちに気づかせたのだと思います。
秀美は自分の置かれた環境や考え方が世間一般のものとは違うことをちゃんと
知りつつ、それでもあくまで自分が正しいと信じることに忠実に生きていこうとする
ところが時に子どもっぽく、時に格好良く見えました。
秀美はよく周囲の人と衝突します。学年でトップクラスの成績に誇りを持っている
脇山、自分が可愛いことを知っていて無垢な乙女を演じようとする山野、
そして教育熱心な学年主任。秀美は別にそうした人間と対立したいわけではなく、
ただ彼らがあまりにも安易な価値観を信じ込んでいてそれが正しいのかを
知ろうともしないところに苛立ってしまうのです。
家庭と学校で様々な出来事を経験した秀美が「勉強ができるようになりたい」と
思うラストが良かったです。
大学入試のセンター試験を受けたときに、現代国語の問題に使われたんです。
高校生くらいから読書好きでこの本はすでに読んでいたので、
問題を読む時間が省けたのです

なんというか、本を読んでいることが「役に立った!」と妙に実感した体験でした。
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ぼくは確かに成績が悪いよ。
でも、勉強よりも素敵で大切なことがいっぱいあると思うんだ―。
17歳の時田秀美は、サッカー好きの高校生。勉強はできないが女性にはもてる。
ショット・バーで働く年上の桃子さんと熱愛中だ。
母親と祖父は秀美に理解があるけれど、学校はどこか居心地が悪いのだ。
この窮屈さはいったい何なんだ。凛々しい秀美が活躍する高校生小説。
〜amazonより〜
主人公は高校2年生の時田秀美。
「ぼくは勉強ができない」と自分で言えてしまう男の子。このことは秀美の性格を
よく表していると思います。父親がいなくて母親も祖父も恋をすることに忙しい、
そういう家庭環境が秀美に、自分らしくあることの大切さや世間一般の考え方が
いつも正しいとは限らないことを早いうちに気づかせたのだと思います。
秀美は自分の置かれた環境や考え方が世間一般のものとは違うことをちゃんと
知りつつ、それでもあくまで自分が正しいと信じることに忠実に生きていこうとする
ところが時に子どもっぽく、時に格好良く見えました。
秀美はよく周囲の人と衝突します。学年でトップクラスの成績に誇りを持っている
脇山、自分が可愛いことを知っていて無垢な乙女を演じようとする山野、
そして教育熱心な学年主任。秀美は別にそうした人間と対立したいわけではなく、
ただ彼らがあまりにも安易な価値観を信じ込んでいてそれが正しいのかを
知ろうともしないところに苛立ってしまうのです。
家庭と学校で様々な出来事を経験した秀美が「勉強ができるようになりたい」と
思うラストが良かったです。





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