読書日和

読んだ本のこと。ときどき、邦画の感想とブログライターの記事も。




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「漢方小説」 中島たい子

2007-06-24-Sun
漢方小説漢方小説
(2004/12)
中島 たい子

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みのり、31歳、独身。
元カレが結婚すると知ったその日から、原因不明のふるえに襲われた。
病院でも異常は見つからない。行き着いた先は漢方診療所。
独特の視点を持つ東洋医学に戸惑いながらも、自分に何が起きているのか答を
探していく--。第28回すばる文学賞受賞作。〜amazonより〜

いくつかの病院で異常なしの診断を下されたみのりは、高校時代に喘息で
通っていた漢方医のことを思い出します。
そこの若い医者・坂口先生は、みのりのドキドキの震源地をあっさりと当てました。
みのりはそれ以来、その漢方医に通い始めることになりました。

30代になり仕事にプライベートにストレスを感じていたのが身体に出てしまう・・・
という話はよくありますが、駆け込んだ先が『東洋医学』というのが面白い。
とても読みやすい文章の中で、東洋医学と西洋医学の違いなどをわかりやすく
説明をしてくれています。

みのりの症状をじっくりと聞いてくれる坂口先生の人柄が特に印象的でした。
人が本来持っている治癒力をうまく引き出そうとする、その人自身の免疫力
などで治す手助けをするのが東洋医学なんですね。

坂口先生に恋心を抱いたり、自分に好意を持つ男性も現れたみのりでしたが、
結局彼女は東洋医学を知って自分を知ることで、自分のバランスをとろうとします。
それを応援したい!と、とても優しい気持ちになれる本でした。
そして、人を治すのには、本人の治りたいという気持ちと、まわりの人たちの
元気になってほしいという支えが大切なのだと思いました。
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