読書日和読んだ本のこと。ときどき、邦画の感想とブログライターの記事も。 |
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「楽園のつくりかた」 笹生陽子
2007-07-03-Tue
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エリート中学生に転校の悲劇。しかもド田舎の学校。同級生は3人。
バカ丸出しのサル男、いつもマスクの暗い女、アイドル顔負けの美女(?)。
ああ、ここは不毛の地?それとも楽園なの?
退屈な田園に届く、おとうさんからのEメール。ぼくのユーウツを癒す救いの
メッセージ。でも、おとうさんって--。〜amazonより〜
都会で生まれ育ち、エリート目指してまっしぐらの主人公・優は家庭の都合で
突然田舎に転校することになった田舎の生活になじめず、ぶつくさ文句ばかり。
優の現代っ子キャラクターが、初めは生意気に感じますが、田舎でおじいさんや
同級生たちとコミュニケーションが取れない中で頭をフル回転させている姿が
本当に必死で、生意気なだけではないことがだんだんわかります。
なんとか元の生活に戻ろうと、いろんな手段を考えついて実行しては挫折する優。
その繰り返しによって、自分が立てていた将来の予定やエリートでいることが
全てではないことに気が付いていきます。
・・・そういう感じで終わる話だと思って読んでいたら、
「えぇっ!!」というどんでん返しがありました!
そしてラスト。優はおとうさんへメールを送ります。
このメールで、優が"楽園のつくりかた"に気が付いたことがわかります。
楽園はもともとあるものじゃなくて、自分でつくるものであり、今自分のいる場所に
合ったつくりかたがあるということ、だと私はとらえました。
「ぼくは悪党になりたい」 笹生陽子
2007-05-18-Fri
![]() | ぼくは悪党になりたい (2004/07) 笹生 陽子 商品詳細を見る ![]() |
どんな曲か知らないのにジャケットを気に入ってCDを買うことをジャケ買いというなら、
この本は"カバー買い"でした♪
黄色い表紙にインパクトのあるタイトル、帯には「今年度No.1青春小説!」。
思わず買ってしまったのを憶えています。
僕の名前は兎丸エイジ。父親は不在、奔放な母親と腕白な異父弟・ヒロトとの
3人で平凡な生活を送ってる。毎日炊事、洗濯、ゴミ捨てと家事全般をこなす
高校生が「平凡」かどうかは我ながら疑問なんだけど。
ある日弟のヒロトが病気で倒れたのをきっかけに、
僕の「平凡」な日常は少しずつ崩れてきて…。 〜amazonより〜
母親は長期出張中、自分は明日から修学旅行という時に弟が水疱瘡にかかる、
というエイジのピンチから物語は始まります。そしてエイジは、
留守中の世話を頼む相手を、母親の携帯電話のメモリーから選ぶのですが・・・。
ストーリーの展開が読めなかったり、青春の美しい部分だけでなく、
うまくいかないことの方が多い現実をきちんと描いている点で、
新しい青春小説だなぁと思いました。
周りの人が個性派だらけなだけに、エイジの平凡さ・お人よしさが際立ちます。
そんなエイジを誰もが応援したくなるのが、この小説の魅力です。
そもそも悪党はなりたいと思ってなれるものではないし、小心者のエイジが
なろうとするのがムリな話で、だからこそこのタイトルがエイジの不器用なところを
言い当てているようでなるほど
と思いました。 




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