読書日和

読んだ本のこと。ときどき、邦画の感想とブログライターの記事も。




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「夕方らせん」 銀色夏生

2007-08-01-Wed
ブックオフで、本を3冊買ってきました。夏休みの読書用です
 ・「十八の夏」光原百合  
 ・「800」川島誠
 ・「ALONE TOGETHER」本多孝好        

夕方らせん夕方らせん
(1996/02)
銀色 夏生

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たどり着きたいところがどこなのかわからずに漂っている―
そんなあなたをわたしは愛す。はじめての物語集、静かに明るい16篇。
〜amazonより〜

詩人である銀色夏生さんの世界観でいっぱいの物語集です。
感想を書くのが難しいような独特のお話と、ふふふと笑えたり心が軽くなるような
お話がバランス良く収められていました。

何篇か、ですます調だったりとてもレトロな雰囲気を持つお話があって、
よそよそしい感じが私はちょっと苦手かも・・・と思ってしまいましたが、
それでも読んでいて心に触れる文章が必ずあり、銀色夏生さんの
"この世の中にあるけど目には見えない世界"を描く力を感じました。

また、感性で読むような物語が多く、読む場所や時間によって感じることが
違うんじゃないかな、、とも思いました。

最後のほうに出てきたとても印象的な詩です↓
  
   森をぬけたところで 道はいくつもに分かれた
   いつもこうだ いつも目の前には いくつもの分かれ道がある
   僕は君の手をつかみ どれを選んでも同じだねと言う
   君は小さくうなずいて 道は関係ないよねと言う

「イサクのジョーク」 銀色夏生

2007-07-02-Mon
イサクのジョーク (角川文庫)イサクのジョーク (角川文庫)
(2004/08)
銀色 夏生

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銀色夏生のリリカルノヴェル!
オレたちは知っている。
どんなにかたよりなくいきあたりばったりでその場かぎりであっても、
愛や恋や仲間たちと共にすごすよろこび。〜amazonより〜

主人公・イサク。
けっこう格好よくてクールだけど、ピュアでどこかひょうひょうとした男の子。
銀色夏生さんはこういう男の子を書くのがとてもうまいです。

高校卒業間近のイサクの日々が描かれています。
イサクを取り巻く人々には、不良っぽいパスカル、お人よしのタカオ、
学校一の美人ユリ子、中学生に見える大学生いちこがいて、
それぞれが恋や将来について悩んでいます。

ほんとうに淡々と進んでいく日常。
ドラマチックなことが起こるわけではないのに、交わされる会話やところどころに
ある詩のような文章から、ふと考えさせられます。

私が一番考えさせられたのは、「先のことは、わからない。」というのがイサクの
考え方でした。イサクは一見、流されるように暮らしています。でも、そんな日々も
いいと思わせてくれます。流されたっていつかどこかに辿り着きます。
そこが意外と居心地が良いところだったりもするのかもしれません。

「ひょうたんから空」 銀色夏生

2007-05-10-Thu
ひょうたんから空ひょうたんから空
(1999/09)
銀色 夏生

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人間くさくてノーテンキなミタカは、家族の一員のようにいつもいる。
3月、南向きのぬれ縁に何か植えようかと相談していると、
家出中のパパが帰ってきた。そこで、みんなでひょうたんを作った。
何かを愛する時、愛するものがある時、愛していいものがある時、
人はやさしくなる。そしてそのやさしさは、ただやさしい。
「ミタカくんと私」に続く、ナミコとミタカの日常小説。〜amazonより〜

さらりと読める本です。
あまりにも淡々としていて、好き嫌いが分かれるのかもしれません。

でも、平凡な中にもグッとくる文章があったりします。
将来に悩むナミコが考えたことが書かれた文です。
「どんな仕事についても、接した人が、よろこんでくれて、
心にサッと春風が吹くような気分にさせられたら、いいな」
「私は、真面目に、したいことをするために、がんばろう。
はっきりわからなくても、好きな方向はわかるから、
そっちに近づくように、そっちむきにちょっとずつでも進もう」

思わず、そう!そうなりたいの!と思いました。もともと作者の銀色さんは
詩人なので、こういう心に響く文章が生まれるんだと思います

前作『ミタカくんと私』はこちら。。
ミタカくんと私 (新潮文庫)ミタカくんと私 (新潮文庫)
(2000/06)
銀色 夏生
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