読書日和

読んだ本のこと。ときどき、邦画の感想とブログライターの記事も。




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「宇宙のみなしご」 森絵都

2007-08-26-Sun
宇宙のみなしご 宇宙のみなしご
森 絵都 (1994/11)
講談社

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真夜中の屋根のぼりは、陽子・リン姉弟のとっておきの秘密の遊びだった。
やがて、思いがけない仲間がくわわって…。〜amazonより〜

中学2年生の陽子と弟のリンは、面白い遊びを考え出すのが大好きな兄弟。
ある晩、屋根の上を気持ちよさそうに歩く猫を見て、陽子は"屋根のぼり"を
思い付きました。そこに、陽子のクラスメイトの七瀬さんと相川も加わります。

彼らにとって屋根のぼりはただの楽しくてスリルのある遊びではなく、
自分の居場所を見つけるものでもあります。
子どもの世界にもたくさんの悩みがあって、そういう喧騒から逃れるように
屋根に上り夜空を見上げます。
読んでいると自分も一緒にのぼっているような気がして、
夜のひんやりとした空気とつないだ手の温もりが、とても伝わる文章でした。

子どものころに屋根に上ったことがある人ってけっこういるんじゃないかな
と思いました。私もその一人で、当時を思い出しました。
屋根の上ってなんだかすごく自由だった気がします。
そして空がすごく大きかったなぁと

陽子たちは様々な思いを胸に屋根のぼりを続け、自分の気持ちを整理します。
「ぼくたちはみんな宇宙のみなしごだから、自分の力できらきら輝いていないと
宇宙の暗闇にのみこまれて消えちゃう。
でも、だからこそときどき手をつなぎあえる友達が必要なんだよ」という
メッセージが素敵です。
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