読書日和

読んだ本のこと。ときどき、邦画の感想とブログライターの記事も。




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「本からはじまる物語」

2008-05-03-Sat
本からはじまる物語本からはじまる物語
(2007/12)
恩田 陸、石田衣良 他

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総勢18名の豪華執筆陣による「本」「本屋」をテーマにした掌編小説集。
書店向けの広報誌に書き下ろしで連載されていたものを単行本に
したもので、18作品中17作品は初単行本化となります。〜amazonより〜

収録作品:
「飛び出す、絵本」恩田陸、「十一月の約束」本多孝好、「招き猫異譚」
今江祥智、「白ヒゲの紳士」二階堂黎人、「本屋の魔法使い」阿刀田高、
「サラマンダー」いしいしんじ、「世界の片隅で」柴崎友香、「読書家ロップ」
朱川湊人、「バックヤード」篠田節子、「閻魔堂の虹」山本一力、
「気が向いたらおいでね」大道珠貴、「さよならのかわりに」市川拓司、
「メッセージ」山崎洋子、「迷宮書房」有栖川有栖、「本棚にならぶ」梨木香歩、
「23時のブックストア」石田衣良、「生きてきた証に」内海隆一郎、
「The Book Day」三崎亜記

これだけ豪華な作家さんたちが『本』をテーマに書いたアンソロジーという
ことで、最近本は図書館で借りてばかりの私が即買いした本

10ページほどのお話の中でそれぞれの作家さんの特徴が出ていて、
ジャンルもファンタジー、SF、恋愛などさまざま。
ただ、どの作品も本に対する思い入れの強さと、本を開くといろいろな世界へ
行くことができるという感覚は共通しているように思いました。

最近お気に入りの柴崎さんが、やはりなにげない日常生活を切り取って
それをとても魅力的に描いてるのが良かったですし、冒頭の恩田さんの
作品とラストのの三崎さんの作品が繋がっているような設定なのが
面白かったです。

なんだか、本が好きで良かった〜と思える一冊でした

「オトナの片思い」

2008-05-02-Fri
オトナの片思いオトナの片思い
(2007/08)
石田 衣良、角田光代 他

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誰かに恋したら、次にどうすればよかったんだっけ―。
いまをときめく男女11人の実力派作家たちが紡ぎだす、切ない恋模様。
珠玉の恋愛アンソロジー。〜amazonより〜

収録作品:
「フィンガーボウル」石田衣良、「リリー」栗田有起、 「からし」伊藤たかみ、
「やさしい背中」山田あかね、「Enak!」三崎亜記、「小さな誇り」大島真寿美、
「ゆっくりさよなら」 大崎知仁、「鋳物の鍋」橋本紡、「他人の島」井上荒野、
「真心」佐藤正午、「わか葉の恋」角田光代

なんとも豪華な作家陣による"大人の恋"をテーマにしたアンソロジー。
初読みは、山田あかねさんと大崎知仁さんでした。

大人の場合、片思いもいろいろ。
相手が既婚者だったり、逆に自分が既婚者だったり、年がうんと違う
相手だったり。。学生の頃のふわふわした感じよりもしっとりと深い感じで、
でも、切ないのは同じだなぁと思いました。

離婚してすべてが宙ぶらりんなゆかりがコーヒーショップでバイトを始める
「鋳物の鍋」、行きつけの定食屋にやってくる20歳も年下の男に思いを
寄せる「わか葉の恋」が良かったです。もうしばらくこのままでも良いか
と思えるような恋もいいな〜と

「ナナイロノコイ」

2008-04-30-Wed
ナナイロノコイ―恋愛小説ナナイロノコイ―恋愛小説
(2003/08)
江國 香織

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あなたの恋は、どんな色?
出会いの予感、別れの兆し。7人の作家が描き出す、贅沢でドラマチックな
7つの恋模様。書き下ろし6作+オリジナル1作で贈る恋愛小説アンソロジー。
〜amazonより〜

収録作品:
「ドラジェ」江国香織、「そしてふたたび、私たちのこと」角田光代、
「帰れない猫」井上荒野、「これっきり」谷村志穂、「ビルの中」藤野千夜、
「くらげ」ミーヨン、「手のひらの雪のように」唯川恵

ソウル生まれの作家・ミーヨンさんが初読みでした。こんな風に、新しい作家
さんに出会えるのがアンソロジーの良さのひとつですよね

個人的にはラストの「手のひらの雪のように」が1番好きでした。
この本の中でというよりも、ここ最近呼んだ短編の中で1番好きかも。。。
ストーリーは、付き合っていた彼氏と自分の友だちの浮気を知ってしまった
主人公・ナオが、友だちの彼氏だった俊太郎とともに自分の気持ちに
結論を出していく、というもの。

ナオと俊太郎が繰り広げる男と女に関する議論がとても的を得ていました。
「男と女が理解し合うのに必要なのは、理解したいと思う気持ち。それを望む
気持ちがある限り、なんとななるんじゃないか」
「あの時私たちは、もっとぶつかって、話し合って、たくさん抱き合って・・・、
ふたりで答えを見つけなきゃならなかったんだわ」
こういう文を読んで、相手を理解しようとコミュニケーションをとることが
恋愛の基本だと改めて思いました。

「LOVE or LIKE」

2008-02-04-Mon
LOVE or LIKELOVE or LIKE
(2006/07)
石田 衣良中村 航

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「好き」と「愛してる」の違いって?
男女が出会うと、いろいろな感情が生まれる。気になる、好き、せつない・・・。
友だちが恋の対象になるのは、どんなときだろう?転校生への憧れ、再会した
同級生への複雑な感情、文通相手のまだ見ぬ異性へのときめき・。
微妙な機微を、6人の男性作家が描く恋愛アンソロジー。〜amazonより〜

男性作家が描く恋は、ある意味女性作家よりもロマンチック
それが詰まった作品でした。作家さんも豪華で良いです。

「リアルラブ?」 石田衣良
大学生のヤスとカナコはバイト仲間。お互いの恋を応援する友達同士ですが、
カラダの関係もあって・・・

「なみうちぎわ」 中田永一
ある事故に遭い5年間眠り続けた主人公。目が覚めた時、傍らには事故当時
家庭教師をしていた小太郎がいました。小学生だった彼は17歳の青年に・・・

「ハミングライフ」 中村航
雑貨屋でアルバイトをしている主人公は、昼休みに公園で猫にエサをやるのが
日課。そしてもう一人猫にエサをやっているらしき人と手紙の交換が始まり・・・

「DEAR」 本多孝好
小学6年生の時に、僕のクラスにひとりの美少女が転校してきた。
そして、彼女が再び転校する前日に交わされた約束の、二十歳になった・・・

「わかれ道」 真伏修三
高校2年生の秋、美しい髪の長い美女が転校してきた。
ある日彼女から「明日、市営球場の前へ来て。お昼」と声をかけられた僕は・・・

「ネコ・ノ・デコ」 山本幸久
28歳で輸入雑貨店「ネコ・ノ・デコ」を開いた真弓子。ある日、ななめ向かいの
スープカレー店に出かけると、自分を知っているらしい女が現れ・・・

私は「ハミングライフ」が1番好きでした。
メールが主流の世の中なので、木のウロの中で交わされる文通がとても素敵
でしたし、ふたりの文面がとにかくかわいらしいんです。
"好き"と"愛してる"の違いは難しいですが、ドキドキする気持ちは忘れずに
いたいなぁと思いました。

「いじめの時間」

2008-02-02-Sat
いじめの時間いじめの時間
(1997/04)
江國 香織角田 光代

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「いじめられる子」と「いじめる子」。その間に横たわるのは、暗くて深い心の闇。
さまざまな「いじめ」に翻弄され、心が傷つき、魂が壊れることもあるけれど、
勇気を出して乗り越えていく者もいる。希望の光が射し込むこともある―。
すべて「いじめ」をテーマに描かれた7人の作家による入魂の短篇集。
〜amazonより〜

「緑の猫」江國香織/「亀をいじめる」大岡玲/「空のクロール」角田光代/
「ドロップ!」野中柊/「リターン・マッチ」湯本香樹実/「潮合い」柳美里/
「かかしの旅」稲葉真弓/

「リターン・マッチ」では、いじめられている男子生徒がいじめっ子を
ひとりひとり呼び出して、1対1の勝負を迫ります。
いじめから生まれた新しい人間関係が良かったですし、
誰かに語りかけるような文章が読みやすかったです。

「かかしの旅」は、いじめられっ子の生徒が家出仲間たちと旅に出る前に
書いた手紙、という形式がとられています。
主人公の男の子の、何かを悟ってしまった感・学校には何も期待していない感
が読んでいて心苦しかったですが、その中にある前向きな気持ちも感じました。
つらい状況から逃げ出すことだってひとつの勇気だということ。

いじめる側といじめられる側。
誰にでもその両方の要素があって、いつどちらになってもおかしくないんだなぁと
改めて考えさせられました。

「放課後。」

2007-10-20-Sat
放課後。 (ピュアフル文庫 ん 1-5 ピュアフル・アンソロジー)放課後。 (ピュアフル文庫)
(2007/07)
梨屋 アリエ、草野 たき 他

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夕焼け、教室、帰り道…。
いつまでも忘れることのない、淡く切ない放課後の物語。
「放課後」を6人の作家が描く、全編書き下ろしによるアンソロジー・シリーズ。
〜amazonより〜

学生時代のことを思い出すとき、それはいつも"放課後"のような気がします。
部活、恋愛、他愛のないおしゃべり。そういうのがすごく大切な時間だったこと
を思い出させてくれる作品です。

収録作品:
「ランチタイム」草野たき/「月の望潮」梨屋アリエ/「放課後の約束」深沢美潮/
「彼女の不機嫌そうな革靴」川上亮/「ゴセイト」中島京子/「道草少女」折原みと

「ランチタイム」は、田舎に生まれたことを嫌いパリジェンヌに強い憧れを抱く
明子の物語。明子はなんとかパリ風に暮らそうとします。ランチは明子にとって
特に重要で、手作りのランチを公園で食べれば気分はパリジェンヌ。
でもそれは、家族や友達、そして自分を否定することだと気がつき始めます。

明子のパリジェンヌに対する憧れは徹底していて、ちょっと痛々しいほどです。
でも、絶対になれないものへの憧れがすごく強いのが学生時代であり、
それを実現しようと悩んだり行動するのが放課後だったなぁと思いました。

「東京小説」

2007-05-30-Wed
年に何度か東京へ行くことがあります。

そして行く度に思うことは、東京はたまに遊びに行くのはいいけど、
暮らすのはちょっと、、、ということです。(東京の方、スミマセン・・・)

でも、だからこそ東京でバリバリ仕事をしていたり、恋愛をしている人に
憧れるんです☆そんなことを思った本でした。

東京小説 (角川文庫)東京小説 (角川文庫)
(2003/04)
林 真理子椎名 誠

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東京の街が紡ぐ5つの物語。銀座、青山、下高井戸、深川、新宿。
作家たちが、街に秘められた物語を万華鏡のごとく鮮やかに描き出す。
日仏で同時刊行された「街の小説」の日本語版。〜amazonより〜

「東京」という同じテーマなのに、かなり方向性の違う物語が
5つおさめられています。読んだ人が「東京」とどういうふうに関わっているかで、
好きな作品が異なるのではないかなと思いました。

・林真理子「一年ののち」(青山)
・椎名誠「屋上の黄色いテント」(銀座)
・藤野千夜「主婦と交番」(下高井戸)
・村松友視「夢子」(深川)
・盛田隆二「新宿の果実」(新宿)

私が特に気に入った「一年ののち」の感想を。
これは地方出身の女性が、東京生まれのエリート商社マンと、彼の恋人が留学
している1年間という期限付きでつき合うことになるが・・・というストーリー。

青山のお洒落な雰囲気や、主人公の女性・エリコの心の変化にどんどん
惹きこまれます。そして、ラストがとても意外なんです。
思わずもう一度読み返したくなりました。
その結末は、とても「東京」らしいと思います。

このお話は、田中麗奈さん主演で『東京マリーゴールド』という映画になっています。
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