読書日和

読んだ本のこと。ときどき、邦画の感想とブログライターの記事も。




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「イルカ」 よしもとばなな

2008-02-15-Fri
イルカイルカ
(2006/03/20)
よしもと ばなな

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この気持ちはどこから来るのだろう?
生命の誕生、まだこの世にやってきていないある魂との出会いを描いた
書き下ろし長篇。〜amazonより〜

主人公は、小説家のキミコ。
好きになった男性には内縁の妻がいて、これ以上好きになりたくないから
距離を置こうと思った矢先に妊娠・・・。

好きなものでも、ある点を過ぎると失うのが怖くなって自分から逃げてしまう
キミコ。そんな彼女が予期せぬ妊娠を機にどんどん変わっていく様子が
描かれています。

キミコを通じて、子どもを生んだことのある人たちが持つ強さと穏やかさは
こういう(キミコのような)気持ちから生まれるんだろうなぁと思いました。
また、出産というのは自分の周りには素敵な人がたくさんいて、そういう人との
つながりの中で生きているのだと気付く機会でもあるんだなと思いました。

ばななさん独特の感覚が、ご本人が出産を経験したことでますます強まった
ことを感じる作品。
いつか出産を経験する日が来たら読みたい本がまた1冊増えました

「キッチン」 吉本ばなな

2007-09-20-Thu
キッチン (角川文庫)キッチン (角川文庫)
(1998/06)
吉本 ばなな

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唯一の肉親であった祖母を亡くし、祖母と仲の良かった雄一とその母(実は父親)
の家に同居することになったみかげ。日々の暮らしの中、何気ない二人の優しさに
彼女は孤独な心を和ませていくのだが…。〜amazonより〜

あまりにも有名な吉本ばななさんのデビュー作。
キッチンをこよなく愛するみかげと、彼女の祖母と仲のよかった雄一、
雄一の父親でありながら母親になってしまったえり子が3人で過ごした日々を
書き綴っています。

デビュー作だけあってとても初々しいです。
なのに、無駄のない文章というのがスゴイ!それに、登場人物がとても
魅力的です。それぞれがいろんなものを抱えているのに、素直で潔い。
なので、読んでいて前向きなものを感じることができます。

新しい作家さんと出会いたいと思っていろんな本を手に取っていると、
ふと読みたくなるのがばななさんの本。すごく落ち着くんです。きっと、
どんな設定であっても「生と死」を書き続けているからなのだと思います。

「ハゴロモ」 よしもとばなな

2007-05-27-Sun
ハゴロモハゴロモ
(2003/01/20)
よしもと ばなな

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失恋の痛みと、都会の疲れをいやすべく、ふるさとに舞い戻ったほたる。
赤いダウンジャケットの青年との出会い。冷えた手をあたためた小さな手袋。
人と人との不思議な縁にみちびかれ、次第によみがえる記憶。
ほっこりと、ふわりと言葉にくるまれる魔法のような物語。〜amazonより〜

東京で8年間不倫をしていたが、相手の奥さんの病気の為に終わりを告げられた
主人公・ほたるは、失恋の痛みを抱えふるさとに戻ってくる。
そこで、昔父親が再婚しようとした人の娘・るみちゃん、インスタントラーメンを出す
お店のみつるくん、そのお母さんと触れ合い、自分を取り戻していきます。

著者があとがきで『これは、多分、おとぎ話のようなものなのだと思います』
と書いているように、奇跡的であったり、とても不思議な出来事が出てきますが、
それでも、現実味がないなという感想よりも、大切なものをたくさん教えてくれた
という感想ばかりが残るんです。

『時間というもののおそろしい力を、私は実感した。まるで川の水に
押し流されるように、もうたとえ戻りたくても、その感じのしっぽにさえも
触れることはできなかった』
という文章があります。だから今を懸命に生きようというメッセージではなく、
その時間の流れに身を任せてみることの大切さを感じました。
簡単なようで、実はとても難しいこと。。
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