読書日和

読んだ本のこと。ときどき、邦画の感想とブログライターの記事も。




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「さくら」 西加奈子

2008-02-08-Fri
さくらさくら
(2005/02)
西 加奈子

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飼い犬サクラと大学生の僕、父さん、母さん、妹のミキ。
あるちっぽけな家族に起こったひとつの奇蹟が、ある美しいひとつの曲を
強く、やさしく立ち上げる。〜amazonより〜

スーパースターのような存在だった兄。誰もが振り向く超美形な妹。
明るくて太陽のような母。穏やかで優しい父。
そして、見つけてきたときに尻尾に桜の花びらをつけていたことから
"サクラ"と名づけられた犬。
そんな超理想的な家族の中の、ごくフツウの青年・薫が主人公です。

前半は温かな家族の物語。
親のケンカや、僕の初恋、兄弟のエピソードなどがあり、家族ものが好きな
私としてはほほえましくて大好きなストーリーでした。

ところが、、、
兄の事故をきっかけに幸せだった家族がバラバラになってしまいます。
母はお酒に溺れ、妹は内に篭り、父は家を出て行きます。
ひとつの闇がどんどん大きくなって、気が付いたときにはもう誰にも
止められないくらいの暗闇になっているのが読んでいてつらかったです。

ちょっと詰め込みすぎな感じもしました。自殺、アル中、レズ・・・。
もう少し要素をそぎ落としても十分に読ませられるのになぁ、と。 。
でも、ところどころに心を動かされる文章があったり、若いのに(いい意味で)
長くて難しい文章を書く作家さんに出会えたなぁと思いました。
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