読書日和

読んだ本のこと。ときどき、邦画の感想とブログライターの記事も。




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「強運の持ち主」 瀬尾まいこ

2008-04-20-Sun
強運の持ち主強運の持ち主
(2006/05)
瀬尾 まいこ

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元OLの売れっ子占い師、ルイーズ吉田は大忙し!
ある日、物事の終末が見えるという大学生の武田君が現れる。
ルイーズにもおわりの兆候が見えると言い出して…。
表題作ほか3編を収録した連作短編集。〜amazonより〜

まず、表紙が可愛くってかなり私好みでした
なんだか手触りもいい気が。。。

ストーリーは、上司との折り合いが悪くOLを辞めた主人公・吉田幸子の、
占い師・ルイーズ吉田として日々。
ショッピングセンターの片隅で占うルイーズ吉田は、直感で占いをするタイプ。
数字や本に頼らない自分の言葉だから説得力があるらしく、
いつしか彼女の占いは当たると評判になっていました。

「ニベア」
ルイーズ吉田の前にちょこんと座ったのは、小学生の男の子。
彼が放った質問は「お父さんとお母さんどっちにすればいいの?」。

「ファミリーセンター」
女子高校生が「気を引きたい人がいるんだけど」とやって来た。
しかし、言われた通りにしても全然効果がないと、何度も店に現れるように。

「おしまい予言」
「物事のおしまいが見えるんだけど、どうしたらいい」と相談に来た22歳の
男の子が言う。「ルイーズさんの何かが終わりに近づいている」。

「強運の持ち主」
竹子さんというアシスタントを雇った。竹子さんの占いによると、強運の持ち主の
はずのルイーズの彼氏・通彦の運は真っ暗闇になろうとしているらしい。

ルイーズ吉田は、占い師というよりは良き相談やカウンセラーといった感じで、
占いにきた人々の背中を彼女なりにポンと押してあげます。
それなのに自分のこととなると、「終わりがみえる」といわれれば通彦と
終わるのかとおろおろしたり、かなり気弱な感じ。
でも、占いを通していろいろなことに気づいたり、少しずつ通彦の大切さを
実感していく様子がとても微笑ましかったです。

「優しい音楽」 瀬尾まいこ

2008-04-20-Sun
優しい音楽優しい音楽
(2005/04)
瀬尾 まいこ

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受けとめきれない現実。止まってしまった時間―。
だけど少しだけ、がんばればいい。きっとまた、スタートできる。
家族、恋人たちの温かなつながりが心にまっすぐ届いて、じんとしみわたる。
軽やかな希望に満ちた3編を収録。 〜amazonより〜

「優しい音楽」亡き兄の面影を恋人と重ねる彼女と出会い・・・
「タイムラグ」不倫の相手の子どもを預かることになってしまい・・・
「がらくた効果」物好きな同棲中の彼女が拾ってきたものは・・・
の3編を収録。それも、人との出会いや関わりから生まれる、温かい物語。

私は「がらくた効果」が一番好きでした。
物持ちが良くていろんなものを買ったり拾ったりしてくる彼女が、今度は
"佐々木さん"を拾ってきてしまいます・・・!
初めは心地悪かった主人公ですが、佐々木さんとの生活や会話を通して、
彼女との生活が少しずつ変化していきます。おそらく倦怠期であったふたりに
会話が増えたり、相手の良さを改めて分かったり。
最後に主人公が思ったこと、それがとても素敵でした。

全体としては、短編集だったのでちょっと物足りない感じが残りました。
「がらくた効果」なんかは、佐々木さんが来る前のふたりの生活がもう少し
知りたかったですし、長編でもよかったように思います。
瀬尾さん特有の"優しさ"には、長くゆっくりとひたっていたいんです。。

「天国はまだ遠く」 瀬尾まいこ

2007-09-22-Sat
天国はまだ遠く 天国はまだ遠く
瀬尾 まいこ (2004/06/23)
新潮社
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自殺志願の千鶴が辿り着いたのは山奥の民宿。
そこで思いがけずたくさんの素敵なものに出逢って……。
期待の新鋭が清冽な文章で綴る、癒しと再生の物語。〜amazonより〜

仕事も人間関係もうまくいかなくて苦しい日々を送っていた千鶴は、
山奥の民宿で自殺を図りますが未遂に終わります。
自殺を諦めた彼女は、そこでしばらく過ごすうちに、民宿の田村さんの優しさ、
おいしい食べもの、美しい自然に触れていきます。

誰でも苦しいときにはそのことしか見えなくなってしまいますが、そういうときこそ
周りをよく見て、自分の周りにはいろんなものがあるんだっていうことに
気がつくことが大切なのかもしれません。
千鶴があることに気がついたとき、それは千鶴が新たな一歩を踏み出す瞬間で、
とても心に沁みました。

瀬尾さんといえば「卵の緒」と「幸福な食卓」が有名なんだと思いますが、
私はこの本もおすすめです。瀬尾さんのほんわかワールド全開で、
さらに「大丈夫、大丈夫」と背中を押してもらったような気持ちになれます。
映画化されると聞いたような気がするのですが、本当ならとっても楽しみです。

「図書館の神様」 瀬尾まいこ

2007-07-10-Tue
図書館の神様図書館の神様
(2003/12/18)
瀬尾 まいこ

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アクシデントで夢をあきらめ、傷ついた心を抱え、国語教師としてある高校に
赴任したヒロイン・清(きよ)。彼女が学校の図書館で出会ったひとりの男の子・
垣内君。どこからでも海の見える明るい高校で、瑞々しい物語が始まる…。
〜amazonより〜

清く正しく生きてきた主人公・清は、過去のある出来事から人生に投げやりになり、
今はなんとなく先生になり、訳ありの恋愛をしています。
そんな清が、国語の教師であるというだけの理由で、文芸部の顧問になることで、
本に全く興味がない清と、たった1人の部員・垣内くんの交流が始まります。

清はとても真面目で、清く正しくないものはそれだけでだめなことのような気がする
性格の持ち主ですが、文学に親しんでいくのと比例して、清の止まっていた時間が
流れ出し、自分が思う正しさが全てではないことに気づき成長して行く過程が
丁寧に描かれています。

垣内くん、不倫相手の浅見さん、弟の拓実といった、それぞれにいい味を持つ
男の人が登場します。特に垣内くんとの恋愛でも友達でもないふたりの距離間が
絶妙で、こういう関係もいいなぁと思わせてくれます。

さらりとした文体で最後はじんわりとくる、という瀬尾さんの魅力を堪能できました。

「卵の緒」 瀬尾まいこ

2007-05-08-Tue
ブログを始めることにしました☆☆☆

本を読むこと・映画(邦画)を観ることが好きなので、オススメを紹介しつつ
日々のことなども書いていけたらいいなぁと思ってます。

今日は、私が大好きな作家・瀬尾まいこさんのデビュー作を紹介します。

卵の緒 卵の緒
瀬尾 まいこ (2002/11)
マガジンハウス

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新しい家族のあり方を軽やかに描く第7回坊っちゃん文学大賞受賞作。
捨て子だと思っている小学校4年生の育生、妙ちきりんな母親、
そのとぼけたボーイフレンド、不登校の同級生、血の繋がらない親子を軸に、
「家族」を軽やかなタッチで描く。
坊ちゃん文学賞大賞受賞作に書き下ろし1編を収録。〜amazonより〜

自分のことを捨て子だと思っている育生は、母親にへその緒を見せてほしい
と言う。それに対して母親は、へその緒をしまっておく箱に卵の殻を入れて、
育生は卵で産んだと主張する。納得のいかない育生に母親が言った台詞。

「母さんは、誰よりも育生が好き。それはそれはすごい勢いで、
あなたを愛してるの。今までもこれからもずっと変わらずによ。
ねえ。他に何がいる?」

子どもが巻き込まれる事件が多い中で、血のつながりではなくてもっと
深いところで愛している関係が本当に素敵です。

また、瀬尾さんの文章はふんわりとしていて読みやすいです。
結構厳しい現実をさらりと書いていて、読後感がとても良いのです。
瀬尾さんは現役の国語の先生だと知り、どんな授業をしているのか
とても気になります。生徒のみなさんが羨ましいかぎりです
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