読書日和

読んだ本のこと。ときどき、邦画の感想とブログライターの記事も。




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「800」 川島誠

2007-08-14-Tue
800 (角川文庫)800 (角川文庫)
(2002/06)
川島 誠

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優等生の広瀬と、野生児の中沢。対照的な二人の高校生が走る格闘技、
800メートル走でぶつかりあう。緊張感とエクスタシー。
みずみずしい登場人物がおりなす、やみくもに面白くって、とびきりの青春小説。
〜amazonより〜

対照的な広瀬と中沢。性格も、育った環境も、(想像するに)容姿も。そんなふたり
の共通点は800Mのランナーだということですが、その走り方も正反対。
広瀬は自分の体を走る機械だと考えて細かく分析する努力型で、中沢は動物的な
勘を信じて最初から最後までトップであることを好む天才型です。

ふたりが交互に独白する形で話は進みますが、語り口調が全然違うのでふたりを
混同することもなくすらすらと読めます。そして、徐々にふたりが
惹かれあうようにして出会っていくあたりが上手く書かれています。
出会ったことによって、自分にはない部分を認め合い、お互いを高め合っていく、
素敵な関係だと思いました。また、正反対に見えるふたりですが、自分をしっかり
と持っているという面ではそっくりで、それがまたいい関係を生んでいます。

走っているシーンの描写が特に良くて、まるで自分が走ってるかのようです。
走っているあいだの、周りがゆっくりと見えていろんなことを考える感じを味わえて、
足の遅い私にはちょっと素敵な感覚でした。

ただ気になったのが、ふたりを取り巻く恋愛関係です。
やたらと大人っぽい女の子たちが登場し、あまり共感できませんでした。
亡くなった天才アスリートの先輩も、もっと違った関わり方のほうが良かったな・・・
と思ってしまいました。
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